小学生の時、隣のクラスに病気で松葉杖をつくNちゃんがいた。運動会の演目が踊りの「花笠音頭」だと発表され、初の学年全体練習日。緊張の面持ちの私達を他所に、Nちゃんは曲が鳴り出すとマイクを持って花笠音頭を唄い始めた。綺麗。踊れなくても唄がある。学校はそんな事を教えてくれる場所だった。

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