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育児の一コマ 「因果応報でも…」

夏休み気分がまだ抜けない朝。
寝坊して幼稚園の支度ギリギリで母も気持ちに余裕がない中で1歳娘と3歳娘の喧嘩が勃発。

始まりは多分下の子の足が当たったとか、歯ブラシでつつかれたとかいうことを上の子が文句を言い出したこと。だんだんエスカレートして、お姉ちゃんが妹の頭をバシッと叩いた。叩かれた妹はさほど気にしていない様子でツラっとしていたが、これは見過ごせないと思い
「叩いたらだめでしょ!」
と指導が入る。
「ねぇ、叩かれたら痛いんだからn…」
こちらが言い終わらぬうちにしれっとした表情のままで1歳の妹の裏拳が姉の顔面にパン!っと入った。
こやつ、やり返した!
しかも絶対痛いとこ入った。
こうかはばつぐんだ。
技ありだ。
いや、これは試合じゃない、育児現場だ、教育的指導である。

「ちょ、顔を叩いたらだめだってば!」

お姉ちゃんの方に目をやると、目に涙を溜めてへの字口の限界を超えてオメガΩになっている。こりゃ泣き叫ぶだろうな。
しかしお姉ちゃんは腕で顔を隠して、泣いていることを悟られないよう声を殺してうぅ…!と唸った。
普段ならここぞとばかりに私やられましたアピールをして母に泣きつくチャンスである。
しかし今回は
「自分も同じことを先にしたでしょ」
と言われることを見越して、それで泣きつくのはかっこ悪いな、でも痛ぇよ、、のこの泣き方なんだろう。
遅刻寸前の忙しい朝に、娘の成長を垣間見た一コマでした。

試合なら妹の判定勝ちかもしれないが、姉にも情けの旗をひとつあげたい。

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