今後の運動について

 本日(2019年12月23日),「入試改革を考える会」として3つ目の声明文を萩生田文部科学大臣に宛てて提出しました。
 入試改革および教育改革については,多岐にわたり深刻な問題を抱えています。入試改革に関するものは,
1 英語民間試験の活用
2 記述問題の導入
3 問題内容の質的な変化
4 主体性評価の利用
の4つです。このうち,1と2は当面は見送り(延期)となりましたが,本質的には解決していません。私達は今後も
1 英語民間試験活用と記述問題導入の完全な中止
2 問題の内容を共通テストに相応しいものに戻す
3 主体性評価の利用の取りやめ
を求めていきます。

 しかし,喫緊の問題となるのは2021年1月に実施される共通テストの内容です。英語民間試験の活用と記述問題の導入は見送られました。改革の本質的な部分が変わってしまったのですから,特に,英語,数学,国語については全体的な再構築が必要です。そして,既に失われてしまった前提の下に実施された2回の試行調査は試行調査としては無効ですから,試行調査からやり直す必要があります。
 そうなると,どんなに急いで進めたとしても2021年からの試験内容の変更は論理的に不可能です。つまり,現行のセンター試験を継続する以外の選択肢は存在しません。変更を撤回するのであれば「2年前ルール」に牴触することも回避できるでしょう。
 そこで,私達は,現高校2年生の不安を払拭するためにも,2021年1月の試験における共通テストの出題方針の変更を撤回し,センター試験を継続することを試験実施1年前になる新年の1月中には決定することを求める新たな声明を作成し,多くの皆様のご賛同を得て,文部科学大臣に提出することを計画しています。声明文は近日中に発表します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?