入試改革を考える会

私達は,2020年度から実施される新共通テストの問題点を指摘し,準備が整うまでの間は新…

入試改革を考える会

私達は,2020年度から実施される新共通テストの問題点を指摘し,準備が整うまでの間は新テスト実施の延期を求めています。そのための情報発信を行っていきます。同じ目的で活動している「“入試改革”を考える予備校講師の会」と共同運営します。

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最近の記事

都立高入試へのスピーキングテスト導入中止を求める緊急アピール

 東京都教育委員会(以下:都教委と略)は、現在の中学校3年生が受験する2023年度(令和5年度)都立高入試から、東京都中学校英語スピーキングテスト事業の中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果を活用する方針を出しています。活用されるのは、都教委が東京都中学校英語スピーキング事業で進めている中学校英語スピーキングテスト「ESAT-J」(イーサット・ジェイ English Speaking Achievement Test for Junior High School

    • 「入試のあり方に関する検討会議」の提言について

       共通テストでの英語民間試験活用および記述式問題導入の見送りを受け,文部科学大臣の下に設置された「入試のあり方に関する検討会議」が28回の会議を経て,令和3年7月8日に提言をまとめました。提言の内容は文部科学省のHPで公開されています。  共通テストでの英語民間試験活用や記述式問題導入は断念する方向ですが,必ずしもよい方向に向かっているとは言えません。  「入試改革を考える会」としては提言を精査した上で,私たちの見解を示したいと考えています。しばらくお待ちください。

      • 「公開質問状」への回答に対する声明

         2020年9月11日(金)、私たち「入試改革を考える会」は、文部科学大臣と大学入試センター理事長宛に、大学入学共通テストに関する「公開質問状」を出しました。この公開質問状に対して、9月25日、文部科学省大学振興課大学入試室と独立行政法人大学入試センターから「入試改革を考える会への回答」がありました。この回答に対する声明を発表します。 回答の「1.について」   大学入学共通テストの出願において、受験生の記入する願書には第1日程か第2日程かを記入する欄がないことに対して、

        • 公開質問状に対する回答が届きました。

           2020年9月11日に文部科学大臣および大学入試センター理事長に宛てて提出した公開質問状に対して,9月25日に文部科学省大学振興課大学入試室と独立行政法人大学入試センターの連名で回答が届きました。以下がその文面です。 この回答に対する「入試改革を考える会」の見解はこちらです。

        都立高入試へのスピーキングテスト導入中止を求める緊急アピール

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        • 来年度の大学入試について
          2本

        記事

          公開質問状

          「入試改革を考える会」では令和3年度大学入試共通テストについて以下の内容の公開質問状を文部科学大臣および大学入試センター理事長に提出します。  入試改革を考える会」は2020年秋以降今日にいたるまで、大学入試のあり方について、さまざまな声明や提言を行ってきました。最近では8月17日、「大学入学共通テスト第2日程と特例追試験の中止を求める声明」を発表し、9月10日に声明と賛同署名(425人)を文部科学大臣に提出させていただいたところです。  このたびは「大学入学共通テスト第2

          大学入学共通テスト第2日程と特例追試験の中止を求める声明

          以下の声明(要望)にご賛同いただける方は,こちらのフォームから署名をお願いします。皆様の署名を添付して,9月10日に声明文を文部科学大臣宛てに提出する予定です。(募集を9月24日午前7時までに延長しました。引き続きよろしくお願いいたします。)  新型コロナウイルス感染症の影響で「学業の遅れ」が生じている高校3年生に対して、本試験第1日程よりも2週間遅れで設定された第2日程は、時間的にあまりにも限定的なメリットであることに加え、個別大学の学力試験を受験する生徒にとっては、共通

          大学入学共通テスト第2日程と特例追試験の中止を求める声明

          令和3年度大学入学共通テストについての要望

           本日(2020年7月16日),令和3年度大学入試共通テスト(特に実施日程)について,「入試改革を考える会 有志」として声明(要望書)を文部科学大臣に宛てて提出しました。  「入試改革を考える保護者の会」から賛同を戴いたほか,教育関係の多くの個人の方からも賛同を戴きました。文部科学省には,この声を無駄にしないで,受験生を最優先に考え,公平な共通テストに実施に向けた再検討を行うことを期待します。  以下が,声明文の全文です。下に賛同してくださった方々の名簿もあります。  6月

          令和3年度大学入学共通テストについての要望

          令和3年度大学入学共通テストへの動きと「入試改革を考える会」の活動の経緯

           これまでの経緯を時系列に沿ってまとめます。 2019年8月30日  「入試改革を考える会」準備委員発足(メンバーが初めて対面しました。) 2019年10月13日  緊急シンポジウムを開催 2019年11月1日  英語民間試験活用の延期が決定 2019年11月1日  「新共通テストの 2020 年度からの実施延期を求める緊急声明」を提出 2019年11月15日  「大学入学共通テストの 2020 年度からの実施延期と 大学入試センター試験の継続を求める緊急声明」を提

          令和3年度大学入学共通テストへの動きと「入試改革を考える会」の活動の経緯

          令和3年度大学入試共通テストについて

           6月19日に文部科学省から「令和3年度大学入学者選抜実施要項について」の通知が発令された。 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/mxt_kouhou02-20200619_1.pdf  これを受けて大学入試センターは,6月30日に「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」を公表した。 https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00038409.pdf&n=%E

          令和3年度大学入試共通テストについて

          令和3年度 新制度入試は行えるのか(その4 「受験生を守る柔軟な対応を」)

           以前にも二度にわたりご見解をお寄せくださった浜松北高校の駒形一路先生から,来年度の入試についての論考を戴いたので紹介いたします。  拙速な「9月入学」導入は回避されたが貴重な時間を費やした愚は悔やみきれない。  6月8日(月)、安倍首相は衆院本会議でコロナ禍の影響を受ける来年度大学入試の対応策について、6月中に方針を示す旨述べたが、この時期からの入試時期・出題範囲の変更可能性に公然と異を唱える大学関係者も少なくない。 先立つ6月5日(金)の第8回大学入試のあり方に関する検

          令和3年度 新制度入試は行えるのか(その4 「受験生を守る柔軟な対応を」)

          「9月入学」の議論について

           「9月入学」の議論が勢い盛んになっていますが,この件について静岡県立浜松北高校の駒形一路先生がご意見を寄せてくださったので紹介させて戴きます。  「9月入学」が取りざたされているが、記憶に残っているのは8年前、2012年の東京大学濱田純一前総長による「秋入学」の提言だ。学内外の反対で実現には至らなかったが、東日本大震災の翌年とはいえ「平時」における問題提起だ。ただし、この構想は大学合格後、入学前に「ギャップターム」の導入を企図した大学の学事暦への限定的な提案に過ぎず、小学

          「9月入学」の議論について

          高校の先生のご意見

           来年度の大学入試については「入試改革を考える会」としての要望を発表しました。これに賛同してくださった駒形一路先生(静岡県立浜松北高校)から貴重なご意見を賜りましたので紹介いたします。2部に分かれています。 令和3年度 新制度入試は行えるのか(その1 一般選抜) 全国の高校の約半数で新年度の授業が始まらない。この状況で令和3年度大学入学者選抜は行えるのか。 新型インフルエンザへの対応が求められた平成22年度大学入学者選抜は、実施が3ヶ月後に迫った10月になって5月に示さ

          高校の先生のご意見

          来年度の大学入学試験についての要望

           コロナウィルスのため多くの学校で休校が続いています。このままでは,生徒の学習が停滞し,来年度の入学試験の実施も危うい状態です。そのため,受験生・高校生は大きな不安を抱いています。  そこで「入試改革を考える会」では「入試改革を考える保護者の会」と連名で,以下のような内容の要望書を文部科学大臣に提出することを考えています。  コロナウィルス感染予防のため7都府県に緊急事態宣言が発出され,全国の6割ほどの学校が休校となっています。さらに,多くの予備校や塾も休業していて受験生や

          来年度の大学入学試験についての要望

          共通テストに纏わる報道に触れて

           2月17日に,共通テストの問題作成委員が記述式問題に関する例題集を出版し,その後,複数の問題作成委員等が辞任していたとの新聞報道がありました。同日,大学入試センターから発表がありましたが,情報の機密性を理由に具体的な説明がありません。また,2月18日に行われた萩生田文部科学大臣の記者会見において,この件に言及がありましたが,大学入試センターの発表をなぞるだけでした。大学入試センターの発表には「作成途中であった第1回大学入学共通テ ストの記述式問題の内容を類推できるような情報

          共通テストに纏わる報道に触れて

          大学入学共通テストの2020年度実施延期を求める緊急声明

           11月1日の英語民間試験の実施「延期」に続いて、12月17日には国語・数学の記述式問題実施「見送り」が決まりました。このことによって、2020年度実施予定の大学入学共通テストは、その改革の二本柱を失ったことになります。  国語・数学の記述式問題の実施「見送り」は、問題形式の大きな変更を意味します。適切な共通テストを実施するためには、2020年度の本試験までに記述式問題を除いた新たな試行調査(プレテスト)を実施することが必要です。しかし、新たな試行調査(プレテスト)を実施した

          大学入学共通テストの2020年度実施延期を求める緊急声明

          今後の運動について

           本日(2019年12月23日),「入試改革を考える会」として3つ目の声明文を萩生田文部科学大臣に宛てて提出しました。  入試改革および教育改革については,多岐にわたり深刻な問題を抱えています。入試改革に関するものは, 1 英語民間試験の活用 2 記述問題の導入 3 問題内容の質的な変化 4 主体性評価の利用 の4つです。このうち,1と2は当面は見送り(延期)となりましたが,本質的には解決していません。私達は今後も 1 英語民間試験活用と記述問題導入の完全な中止 2 問題の内

          今後の運動について