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ケン・ウィルバーのインテグラル理論解題

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私はケン・ウィルバー理論の研究・実践を30年来続けている。ウィルバーは、すでに高い世界的評価を受けている思想家だが、日本ではまだまだ認知度が低いようだ。 そこで私は、このマガジン…
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2022年10月の記事一覧

ウィルバー理論解題(その2):この世はすべてホロンでできている

ひとつの思考実験を試みてみよう。 想像してみていただきたい。 物理学者、生物学者、人類学者…

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ウィルバー理論解題(その1):志向的一般化

■ウィルバー理論を一言で言うと「志向的一般化」私は、「ウィルバーと私(その1)」において…

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ウィルバーと私(その6):映像で解説

「自分はどうも文字を読むのが苦手で・・・でもケン・ウィルバーという思想家については勉強し…

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ウィルバーと私(その5):ウィルバーの世界的評価

■ウィルバーの世界的評価ケン・ウィルバーは現存する最も特筆すべき傑出した、世界最高峰の思…

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ウィルバーと私(その4):影の投影

私が最初に読んだウィルバーの著作は「無境界」だった。今から30年近く前の話だ。 この本は…

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ウィルバーと私(その3):ウィルバーとヒルマン

私がウィルバーと出会ったのは30代後半だったと記憶しているが、ちょうど同時期に決定的な出…

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ウィルバーと私(その2):ウィルバー理論の不備

この「ウィルバーと私」というシリーズを続けるにあたり、全体の「地図」代わりに、ウィルバー理論の不備な点、いわばインテグラル理論の必ずしもインテグラル(統合的)ではない部分を、まず最初に概観しておきたいと思う。 ●「タイプ論」の不備 ウィルバーが提唱するインテグラル理論(特に人間学としての統合理論)のもっとも基本的な概念として「AQAL」というのがある。これは、All Quadrants(全ての象限)とAll Levels(全てのレベル)の略だが、私はこの「L」の部分に「Li

ウィルバーと私(その1):ウィルバー理論の「穴埋め」

今から30年ほど前、ケン・ウィルバーの著作と出会い、いっぺんに魅了され、以来今までその難…

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