マスクと消毒用エタノールを、感染予防目的で頼るべきでない理由。(新型コロナウイルス考4)

先日、パンデミックとアナウンスされた新型コロナウイルス。
様々な分野で影響が続いています。
マスクはあいかわらず店頭から消えたままで、消毒用エタノールもしかり。次は次亜鉛素酸ナトリウムでしょうか。
医療現場で不足する例がでたり、本来使用すべき人達の手に届かないなど、ウイルス拡散予防の視点からは本末転倒の事態が起こっています。
多人数のイベント等を一律に中止しても、拡散させる側に適切な行動をしてもらうようにしないと、結局いつどこでウイルスと接触するかわかりません。
不安に煽られるままマスクやエタノール消毒をしても、それをすればいいという油断に日々遭遇します。

例えばマスク。
政府やたくさんの専門家から「マスクは予防効果は薄い」というアナウンスを見聞きします。私はこれまで、「飛沫液体すなわち鼻水や唾液内のウイルス粒子は多少遮られるものもあろう=浴びる総量を減らす効果はあろう」と考えて発言しました。
しかし、コロナ以後のマスクの使われ方をみると、
「マスクをした方々の中に拡散させている人がいるのではないか」と疑わずにはいられません。


マスクしているからといって、対面で相手の顔に咳やくしゃみを浴びせないでください。
マスクをしても、ウイルス粒子は通過するのです。
だすときは、マスクなしと同様に、顔をそむけるのがエチケットです。

鼻を出して「口だけマスク」は感染防御としての意味はありません。
鼻まで覆うか、無症状なら使用を控えて必要な方にお譲りを御考慮ください。
(万一その後感染しても、マスクをやめたせいではないと考えます。)

マスク表面を触れた手は、ウイルスが付着している可能性があります。その手で目鼻口を触るのは避けてください。
マスクをずらす時は極力ゴムひものみを。

咳やくしゃみをするとき、手を添えないでください。
その手は鼻水と唾液(と場合によりウイルスなど病原体も)にまみれています。
ハンカチやティッシュ、なければ自分の袖で覆ってください。←咳エチケット!

そしてエタノール消毒。
行った後、一時間位で効果はなくなります。
何か汚染源に触れた時はその時点でリセットされます。
きちんとした手洗いは同じ効果があります。
唾液や鼻水はエタノールをかけてもくっついたままですが手を洗えば流れ落ちます。

自分が感染しない、しても体力で回復できるのが一番ですが、「感染していたと想定した場合に周囲にうつさない」心構えは同様に大切だと思います。
それが回り回って、自分を守り、また早期の状況改善につながるのではないでしょうか。

マスクやエタノール消毒をしてもしなくても、予防のためにするべきことは同じ。
油断してしまう位なら使用しなくても効果ないことは一緒。
ご覧いただきありがとうございました。

イラストACより借用

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