極地で存在感を放った物品たち

南極で越冬する際は、4ヶ月余りを物品の準備に費やします。一年2ヶ月の基地生活中、何が起こっても脱出不可能な期間もあるので、研究者は勿論、設営という基地の維持管理部門の各担当者は持ち込み物品を厳しく吟味します。

というわけで、日常生活に必要なものは概ね揃っています。
(越冬終盤には足りなくなるものがちらほら出ますが)
その中でも、日本で期待される以上の働きをみせていたのが白シーツとガムテープでした。

シーツは、テーブルクロスや暖簾、間仕切りなどに転用。
ガムテープは、名札や、屋外にある小屋のすきまを塞ぐためにも使用しました。
気温が低いと粘着力がなくなるので、ふところに入れて暖めながら使いました。

いいアイデアと思っていたら、企業を巡回して健康診断業務をされているスタッフが、非常に手際よくシーツとガムテープを使いこなしてブースを設営しているのをみて驚きました。
独立してできたアイデアか、どちらかが他方をみてヒントにしたか。いずれにしても「白い布とテープ」は、先入観を取り除けば様々な使い方ができそうです。

#南極
#健康診断業務

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