頂にいる人を見上げて

これまで2年近くほとんど毎日noteの投稿を続けているように、文章を書くことは結構好きだと思っています。

それでも、文章を書くことがうまいかと言われればそんなことはないと思います。卒論の時には指導教官を、僕の文章でかなり困らせてしまいました。

だからこそ、ありえないほど文章がうまい人の文章に強く惹かれます。

「奈須きのこ」さんの話です。
連日話題にしているので、またかよと思われてしまうかもしれないですが、最新作の月姫、すごいですわ。
すごすぎて、なかなか終わらないし、感想があふれてきて汲みきれない。

ノベルゲームなので、イラストや演出、音楽といったものと自然とマッチすることで、恐ろしいシーンでは読むだけで感情移入して、背筋が凍り、鳥肌が立つ。一方で感動シーンでは自然と目頭が熱くなってくる。

文章だけをとっても、どんな人が視点になっているのかが文体からよく伝わるし、言葉の連なりは時に美しく、狂気にも満ちている。

よくわからないバランス加減。

文章からそれるものの、場面場面の発想がすごすぎる。
なんで「あそこまで」のことを緻密に考え、文章化できるのか。

奈須さんの「人生」を感じさせられる名作です。

是非、気になった方はプレイしてみてほしいです。
演出も神がかっているため、ノベルゲーム、というジャンルに触れたことがない人ほど感動できると思います。


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