「参考書は一冊でいい。その一冊を完璧にやりこむんだ」

高校受験の時に塾の先生が「参考書は一冊でいい。その一冊を完璧にやりこむんだ」と教えてくれたことを今でも覚えています。

当時は素直にその言葉に従って、塾で配られた問題集を繰り返し解いて、間違えた問題の要点ノートを作って隙間時間に読み返して、何をどう間違えたのか把握することに努めました。

その甲斐あって、無事に第一志望だった高校だけでなく、(実力より上の)チャレンジ校として受験した国立の高校にも合格しました。

高校入学以降は言い訳を繰り返し、その言葉を覚えてはいたものの受験期の勉強法をすることがなくなりました。同級生の中には、日ごろから問題集をやって、テスト前には何度も復習してきたぜっていう模範的な人もいたのに。自分は、定期テストの2週間前になって問題集に取り組み始め、なんとか1周したところでテスト当日を迎える。
「この問題はあそこのページに似たのが書いてあった。でもどうやって解くんだっけ」「平均くらいの点数は取れてるしいいでしょう」なんて言ってるから反省の色なし。高校受験の時の意気込みはどこへやら、課外活動に傾倒していきました。

冷静に考えれば、その延長線で挑んだ去年の大学院入試の不合格も当たり前な話だと思います。

一年遅いものの再受験にあたっては、今度こそ負けられない、失敗できない環境に立ったため、基本に立ち返りました。

昨年読んだ教科書を、卒論や学会準備の合間を縫って2月から毎日6ページずつ通読し、今もう一度引っ越し作業の合間を縫って通読しなおしています。

ここまで来ると、処理に時間のかかる自分でも見える景色がだいぶ変わってきました。
「あ、この話は後半の章とつながってるのか」「そっちの話ね」「最初は流しちゃったけどこれってどういうことだったんだろう?」色々な感想がわいてきます。

それらを解消しながら読み進め、理解を深めていきます。

もう少ししたら、各章の要点をまとめて確認の実施。別の教科書で抜けていた知識の補完をして、過去問に再度取り組んでみようと思います。

余裕が出てきたら、(基本は生物だけれども)もしもに備えて化学の問題も解けるように勉強をします。

頂いたサポートは、南極の植物を研究するために進学する大学院の学費や生活費に使わせていただきます。