200316 燃えない男たち

今日は寮に居る日のうちで最後の燃えるゴミの日だった。寮に居るのはもう6人位で、しかもそのうちの何人かは外出しているのでゴミ出しできる人間がほぼ居ない。仕方ないので昨日4時にようやく寝付けた自分が7時半に起きて車にゴミを積んで出しに行った。起きたついでに作り置きのホットケーキを温めて食べ、満腹になった所で二度寝した。起きたら12時だった。うーん、プラマイ0。

しかし何となくいつもより頭がスッキリしている気がする。朝ごはんをしかるべき時間に食べたのが良かったのかもしれない。

今日は結構引越し準備が進んだ。棚という棚を解体し不要物を処理場に持ち込む。こういう処理施設は、叔母の遺品整理をするときによく利用していたため幾らか勝手が分かる。僕の地区のゴミ処理場は燃えるゴミと燃えないゴミでそれぞれ別の施設になっている。まず手前にある可燃物処理場に行く。時期が時期だからか小さな施設に何台も車が止まっていて、威勢の良いおっちゃんに言われるがままに、ごうごうと音が響く中ででかいトレーにゴミを乗せていく。会計が終わってから不燃物処理場に向かった。800メートルほど離れているらしい。一本道を車で登っていったのだが、あと500メートル、という看板を通り過ぎてからぱったりと人気がなくなってしまった。建物ひとつ見当たらない細い山道を進む。これ本当に500メートルか?と思い始めた矢先、突然文明が現れた。可燃物処理場に比べて随分小さい建物。受付をし処理場に入る。すると、何の機械音もしないシーーーンとした施設に屈強そうなオヤジが3人、静かに立っていて、僕は車から降りるなり可燃物処理場とのテンションの差に笑ってしまった。彼らは僕が車から廃棄物を下ろすたび片っ端から受け取っていった。そもそも量も少ないので3人も要らない。どうやらここでは燃えないゴミの処理は閑職のようだ。彼らは乗り入れている間も無言で見守ってくれていた。

夜、もう関東に引っ越していった元•隣人から連絡が来た。無事引っ越せたようで良かった。普段そんなに連絡を取ることはないのだが、どうやら寂しいらしくやたらと返信が返ってくる。話し言葉のような短い応答が続く。今後もうこういうやりとりをすることは減っていくんだろうな。

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