020306 放課後

4時。久しぶりに早く寮に戻って誰もいない食堂で飯を食う。酢豚。キムチ鍋。最近は5時でもまだ明るいが、4時はめっきり昼だ。明るいのは良い。前向きになれる。この世にアクセスできる場所を増やすために書物を読もう。僕にできることはそれくらいだ。

5時。飯を食い終わって諸々の手続きの為に車を出す。体の表面だけに外気の冷たさが染みて、内部との温度差がきもちわるい。食後特有のだるさを感じる。運転しながら街を眺めていると、ふと一抹の不安がよぎる。11月くらいだっただろうか、僕は何かしなければならない、という何ともならない焦燥感を覚えて、クサギを探しに行く、という名目で散歩に出かけた。まあまあ遠くまで足を伸ばし、普段入ることの無い草むらに入ったりしたが結局見つからなかった。歩いている間じゅうずっと、この行為に意味はあるのだろうかと考えていた。

6時。用事を済ませて寮に戻る。運転中、目がうようよしてきた。僕にはよくあることなのだが、急にものの見え方がおかしくなったりするのだ。しかし何がどうおかしくなってるのかはうまく説明できないし、正直何が起こってるのか自分で認識できていない。自分と周りの世界との距離感がよく分からなくなるのだ。不思議の国のアリス症候群、とはまた違うと思う。傾向として夕方、疲れている時に起こりやすい気がする。僕はこれが目の異変だと思っていたのだが、ふともしかしたらこれは目で見た情報を脳に伝達する回路のバグなのではないかと気づいた。この状態になる度に自分の視界をチェックしているのだが、商店は合っているし目に見えておかしなところはないからだ。あと、見え方のバグが起こると決まって思考力が低下する。あー、車から動きたくない。ねむい。だるい。

7時。筋トレして気がついたら寝てた。

8時。風呂から上がってツイッターを見ながらゴロゴロしてたら母から電話がかかってきた。引越しの話だった。あとうちの県でコロナが出たようだった。眠い、寝てしまいたい。

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