正されて 尚 また。
掴み上げては この手から すり抜けていく
ひらり ひらり と舞う
桜の花びらのように 可憐に 風と共に躍る
『胸の奥にある 柔らかくて温かい場所へ
隠しておきますから 探しに来てよね』そう
あなたはいつも
そう 穏やかに微笑んではまた この手から
あの春の あの桜の花びらの ように
はらり はらり 風と共に 去っていくの
この想いを 残して 私を 残して
流れはいつも 自然で
南から来て 北へと帰る かのように
行き急ぐこともなく 嫋やかに
未だ 微熱が続いている私だけが居残っては
震える身体と心を持て余している 変わらずにね
それぞれに生まれては
それぞれに消えていく そんな 運命
もしも仮に 一点でも 交わったのなら
それは 奇跡だと運命だと思うのは ダメ かな
それぞれに生まれては
それぞれに消えていく それが 宿命
正されて 尚 また
消えぬ想い 消せぬ想いが 甦る
音がまた この胸を 打つから
涙がまた この心を 揺さぶるから
きっと
また 私は 正されては
尚
想うのでしょう
何度でも 何度でも
きっと。