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間伐材をどのように活用しますか? (2)

  こんにちは。久しぶりに投稿します。 今回は、前回の内容を補足いたします。 前回の投稿はこちら↓


CO²排出量が「実質」ゼロの意味

  前回(2月26日)は、「間伐材をどのように活用しますか?」というテーマの一つの答えとして、木質バイオマスエネルギー源としての活用法に触れてみました。 木質バイオマスエネルギー源は、再生可能エネルギー源、即ちCO²の排出量は「実質」ゼロであるということが重要な点です。 どういうことでしょう。  

  前回の文中に引用しました(財)木質バイオマスエネルギー協会のYoutube動画にも述べられているように、木質バイオマスエネルギー源となる燃料はもともと樹木であるため、苗木から成長して伐採されるまで空気中のCO²を吸収して光合成により酸素を作り出し続けるため、伐採後エネルギー源として使われて排出されるCO²と相殺されるということですね。 

  樹木が成長して伐採されるまで、数十年、主伐といわれる建築用の良質材まで育てる場合は40~50年位かかるといわれています。つまり、いまこれから使用するバイオマスエネルギー源としての木質材は数十年前に苗木として植樹されたものなので、CO²排出量が「実質」ゼロというためには数十年かかると言い換えることもできそうです。 

樹木伐採は植樹とワンセット

  そして、最も重要な点は、伐採した樹木の量と同量に育つ苗を常に植樹していかなければ、継続的に木質バイオマスエネルギー源の確保が難しくなるということです。 植樹後は、下草刈りや不要樹木の伐採など良質な樹木が育つように森林保全作業を継続的に行う必要があります。 CO²排出ゼロとするためには、樹木伐採と植樹をワンセットとして行う必要があります。

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