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04:葬式坊主30万円の出演料は高過ぎ

僧侶というより住職の大きな勘違いは仏教の葬式をする多くの人達が実際は「無信仰」であると理解してない事でしょう。

地域の人口は昭和時代より増えてますか、減ってますか、人口が増えてるとしたら、檀家は増え続けてますか? 葬式依頼は増え続けてますか?

地域の人口が減ってるなら檀家や葬式依頼も減って当然ですから、寺の中でくすぶってないで稼ぐ方法を模索するのは当然、サラリーマンだって商店主だって足りなければアルバイトでも副業でもして稼ぐのです。

しかるに檀家が減り葬式依頼が減ったから謝礼(布施)を値上げすると宗派を超え地域の寺同士で談合する現実が檀家を減らし、檀家になる人達を減らし自分で自分の首を絞める行為だと気づかないのでしょうか。

お寺についてはひとつの例をお話ししたいと思います。
15年前、NPOあんしんサポート葬儀支援センターを立ち上げましたが正直なところ3年間は食えませんでした。

設立から3年後2011年3月最大目標としてきた国民健康保険から支給される葬祭費5万円だけで可能な火葬支援パック完成、同年11月1日小さな式場、低料金安置室、駐車場20台を備え、あんしん館完成と同時に食えるようになると、新聞各社が国内初の葬儀支援と圧倒的低料金として記事で取り上げ翌年6月にはNHKが8分30秒の全国放送もしてくれました。

すると20件以上の住職や僧侶が「お手伝いさせて欲しい」と来館されましたが葬式施行数の増加を見込んで自分が稼ぎたいだけの人が半数でした。

その中で同級生が連れて来た寺の住職は2才後輩で暇な寺の住職でしたが、葬儀支援の実態を知り「凄いなぁ代表には頭が下がるよ」と言ったのを聞き、この人なら可能性があると思いアドバイスをしました。

「今はうちもさほど忙しくないけど時代の流れで会員は必ず増える。寺は暇なんだから金のことは言わず依頼者に無理をさせず、少ない謝礼でも手を抜かず、快く引き受け続ければ人が人を呼んで必ず忙しくなるよ」

それから10年近くの時が流れた今、お手伝いに来ると千明ちぎらに「忙しくて疲れちゃったよ」と笑って言うまでになってます。

僧侶と話して偉いと思った事はありませんが、金の亡者だなと思う住職なら沢山いますし、今の住職は法話と実生活に違いがあり過ぎて説得力も無ければ宗教者とは思えない言動の人はいくらでもいます。

檀家でさえ「葬式は軽自動車だけど自宅には凄い車がある」と言ってる人も多い。尊敬に値する住職が居ないとは言いませんが希少価値ほど少ないのが現実、俺のほうが宗教家みたいと思う住職も少なくありません。

昔からの檀家だから仕方なく依頼する人も相当数いますが、依頼した本人は無信仰者で読経にも戒名にもさほど価値観はなく、住職は我が家の葬式出演者の一人に過ぎません。

自分を過大評価してるのか檀家が減ったからと布施を高くして30万円、50万円と言えちゃう傲慢さが離檀に拍車を掛ける事に気付かないのか、自分の代さえ何とかなればと考えてるのか理解に苦しむ住職が多過ぎる。

家族は長い読経を嫌がるし、少しでも低料金で引き受ける為、檀家さんへの考慮として読経は枕教と称し15分程と居士大姉戒名で5万円の謝礼でお願いして檀家にはなりません。

とは言え寺も食わねばなりませんから、全てに於いて低謝礼にする事で、葬式の利益は少なくても、忌明け法要、新盆法要、年忌法要と行う家族も多く小さな寺が一軒増えた程度の依頼確保で薄利多売を可能にしています。

この点に於いては家族でどうこうなる問題ではありませんから、我々と同様の対応可能な葬儀屋を探すか、ネットなら読経と信士信女戒名で10万円程度の謝礼で依頼できる僧侶もいるでしょう。

此処で注意したいのは布施が30万円、50万円の宗教者を紹介する葬儀社は住職の言いなりか、商売で考えれば紹介マージンは当然とも思うけど、値引きさせた額は葬儀社か他当社に入り、依頼した家族にメリットが無ければ紹介して貰う価値はなく家族目線の判断材料として使えるはずです。

ちなみに布施5万円以なら引き受けますが、それ以上の布施を要求する寺の葬式は受けておりません。

寺墓所に墓がある檀家が一番面倒で対策は難しく、諦めて高額な謝礼と寄付を払い続けるか、さもなくば墓閉じして離檀りだんするか将来を見越す意味でも子供達を含めた家族で検討するにはいい機会です。

生まれて67年、個人的に菩提寺にお世話になった記憶はなく、お世話になる気も関わる気もありません。墓の管理をしてやってると言うなら公営墓地に寄付は無く年間数千円で管理してくれます。寄付が数十万円、毎年一万数千円、葬式は50万円など商売でしかなく恩を着せられる内容じゃない。

本気で寺を守るなら布施の増額でなく、檀家を増やし続ける以外ないのですから『各設定料金の見直し』『檀家との接点』『我が寺の布教活動』を根底から見直さない限り無理でしょう。

我が家の場合、墓は従弟いとこが墓守してますが墓守継承者不在、今なら力になれるからと墓閉じを勧めたが閉める決断ができないようです。祭祀継承さいしけいしょうは家庭裁判所決定になっても従姉の弟でしょうから僕に問題ありません。

葬式は残る家族が故人を温かく送るもので、葬儀屋や寺の利益や生活を守るの為にするものではありません。ゆえに存命中、出来れば元気で冷静な段階である程度の事は家族で相談しておく事を強く勧めます。

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参考資料(お時間のある時にでも読んでみてください)
あんしんサポート葬儀支援センター  
代表ブログ 葬儀支援ブログ「我想う」

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