15章・まとめ
15-1 無信仰者に宗教儀式などあり得ない
『無信仰者に宗教儀式は要らない』誰が聞いても当たり前であるにも関わらず実態の伴わない現実が多々ある中、ならどうすれば良いのかの具体的な提案と参考意見を現場の経験則から書きおろしたものです。
極論を言えば『火葬する』これが無信仰者のシンプルな葬式であり世間との付き合いが多かった故人なら『お別れの時間』がプラスされるだけです。
どんなに派手で豪華な葬式をしても故人が生き返るわけでなく、仮に夫の逝去後も残る妻の人生が続くことを忘れてはいけません。
人が生きるには綺麗事では済まず『金』が必要、しかし配偶者の死後は年金が半額以下になる可能性大なのです。
独居になっても電気水道光熱費は変わらず食費もさほど変わらないでしょう。ただ収入だけは半額になり、高齢になれば医療費が増えるのが常です。
誰でも分るように『生活が大変になるのです』だから当方理念『葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事、だから絶対に無理をしてはいけません。させません』この考え方がとても大事です。
それでも厚い信仰あるなら、とやかく言うつもりはありませんけど無信仰の人達が宗教儀式に多額の費用を使うのは無駄、その為にはどうすれば良いか、どう考えれば良いかの参考書です。
周囲、親戚は無責任な発言をしますが、その人達があなたの生活を支えてくれることはないのです。自分の生活は自分で守るしかありません。
15-2 人生の目的を見失ってはいけません
「我が店はお客様の為にあり」で伝えましたが、自分が得をするとは必ずしも金額や品質の問題だけでなく『自分の好みの物がある』『相性の合う担当者がいる』等『得』の解釈はそれぞれです。
人生の目的も『成功』『金』『名誉』など様々ではありますが、突き詰めると健康と自分の価値観で『人生を精一杯楽しむ事』となります。
家族がいれば『家族との生活』、夫婦だけなら『夫婦での生活』、そして独居になれば『自分の生活』を精一杯楽しんで欲しいと思う。
人生は生まれた瞬間から不公平で金持ちに生まれる人もいれば、貧乏な家、中には親の顔さえ知らない人だっています。
人生は不平等ですが嘆いても恨んでも意味がありません。人生の幕を閉じる時「良い人生だった」と思うか「最悪の人生だった」と思うかは全て自分次第、日本に生まれた人はこの点は平等だと思えます。
『終わり良ければ全て良し』何度失敗しても最終的に成功すれば失敗でなく全て成功への過程でしかありませんが、人生も同じだと教えてくれてます。
15-3 自分にとって「葬式とはなぞや」と考えてみるべし
『あなたの家族にとって葬式とは何ですか!?』
葬式になると何が分らないかさえ分からない。だから葬儀社や周囲の言いなりになるのでしょうが法律も含め以下の2つ以外決まりなどありません。
仏教、神道、キリスト教を見れば分るように葬式は全て違い葬式に決まり事はありません。法律で決められてるのは『死後24時間以内の火葬はできない』『火葬には行政発行の火葬許可証が必要』これだけです。
『宗教者の有無に決まりはありません』
『火葬は義務で無いが土葬できる所が殆ど無い』
『遺影、位牌、白装束な一切要りません』
『蓋ふた付の棺は火葬場の決まり事で必要です』
『焼骨を自宅に何十年置いても法律に触れません』
あとは自分や家族の価値観で良く自分達の価値観で執り行ってくれる葬儀社を探して予約しておけば良いのです。
15-4 大事なのは死後でなく生きてる時
15年間の葬儀支援で少なくとも1500件以上の施行を担当してきましたが『死後に騒ぐ必要は無い』これだけは声を大にして言い切れる。
大半の人達は『葬儀社』と『宗教者』に踊らされ利用されてるに過ぎない。
自分だったらと考えてみると良い『死後に騒がれる』のと『存命中に尽くしてくれる』あなたはどちらを望みますか!?
普通の神経を持ってる人なら死後より生きてる時と答えるはずです。この感覚は誰でも同じですから、あなたが家族にすべき事も分るはずです。
15-5 アドバイスが必要ならメールしてください
群馬県内全域と埼玉県、東京都は設立当初から会員はいますが全国の人達への葬儀支援は叶いませんでした。
NHKで全国放送される2年前、千葉県2市の市会議員さん達主導で都内飯田橋で僕の講演会を開催してくれました。
北海道から九州まで数百人の方々が聴講に来られ、講演会のあとで講習会をして欲しいとの要望で泊り込み5日間の講習会も実施。
講習会初日、十数名の参加者が各々自己紹介してる時、高崎市で自死の一報が入り現場にも同行させ実践講習に入りました。
5日後、皆さん意気揚々と地元に帰り葬儀支援事業の設立準備に入ったようですが1か月ほどの間に全員から連絡が入りました。
「代表5万円火葬パックは赤字になってできません」
そんな初歩的な部分さえ覚えてない講習会だったのか!? 赤字に成るのは我々も同じだけど『葬式』の赤字補填は『散骨(墓閉じ散骨含む)』でカバーできる等の話しは聞いて無いのか忘れたのでしょう。
結局、誰一人として立ち上がる事さえできませんでした。でも我々はこうして15年間食ってきたのですから不可能ではなく可能なのです。
儲からないから出来ないと考える人にアドバイスを求めても家族目線の回答などでるはずがありません。
15年間食えたのは『常に家族目線』を貫き通した結果、紹介、紹介で利用者が増え続けてたからなのです。
毎回違う家族、毎回違う家族事情、その1軒、1軒に今すべき事、今してはいけない事、最優先させるべき事項などのアドバイスを続けてきたからだと思う。
それで良ければ困ったり、迷ったら遠慮なく相談してください。
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参考資料(お時間のある時にでも読んでみてください)
あんしんサポート葬儀支援センター
代表ブログ 葬儀支援ブログ「我想う」
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