スマホメモ

自分が本音を言えるのはスマホのメモ機能しかない。
身近な人との会話でも、ツイッターでもnoteでも、作品の中でもない。
スマホのメモ。

もちろん普段嘘ばかり言っているというわけではない。
正直に話しているつもりだ。
だけどどうしても、外の世界と関わる場合は、小さな見栄や配慮や、慎重さも含まれてくると思っている。

だからこそ、あえて他人に話すほどでもない、とりとめのないこと。
自分だけが持つ、ある意味「歪んだ」考え。
その時思ったこと。浮かんだアイデア。
印象に残った夢のあらすじ。
人に話すと笑われそうなこと。
自分の中でだけ、書き留めておきたいこと…。
字を書くのが下手だということもあり、手っ取り早く記しておきたい時によく利用する。

見返すことはほとんどない。
だからどんどん溜まってゆく。
意味がある行動なのか、自分でもよくわからない。
おそらくボタンひとつで全削除できてしまうようなデータだろう。
でもまぁ、忘れるよりはいいんじゃないかと思っている。

なんでも共有できる時代だからこそ、誰にも見せない部分を大事にしていくことも必要なのではないだろうか。

ちなみに紙のメモ紙に書くことも、もちろんある。
誰にも見せない秘密のノートも…。