語れるほどでもないけれど、すきです。
「〜すきなんですか?」
すきなもの、興味のあるもの、いろいろあるけれど
それについて「語れる」かと言われると、自分の場合、そうでもない。
例えば、
自分は特撮がすきだけれど、なんでもすきなわけではなく、
ハマりきれなかった作品も、観たことのない作品もたくさんある。
アイドルもすきだ。でも全ての楽曲を知っているわけじゃない。
次々と増える新メンバーの名前すら、最近はなかなか覚えられない。
ヴィジュアルバンドもすき。でも何枚かCDを持っている程度で
ライブには一回も行ったことがないし、行けそうにもない。
「でもすきです」
全く興味がない、そのことを知らない人よりは「知っている」けれど
いわゆるオタクの方達ほどは「知らない」。
でもすき。
それが自分である。
「そんなことも知らないんだ〜」
何が基準で、そのことを「知っている」「すきだ」と言ってもいいのだろうか。
別に、どこかに属して、それらについて語らいたいわけではない。
ただ「この状態ですきと言ってもいいんだろうか」
それが気になる。ちょっとだけ。
「語れるほどでもないけれど」
話そうと思えば、話せるかもしれない。
ひょっとしたらうまく会話できるかもしれない。
でも相手の「すき」と自分の「すき」が
同じ方向、同じ質量かは、話してみないとわからない。
そうしてもし否定されてしまうくらいなら
自分一人で嗜む、この現状で十分満足である。
まあ、つまり、すきなものはすき、以上!
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