風船

自分の身体の中には「風船」があると思っている。

それはゴム風船のようなもので、膨らんだり縮んだりする。
膨らんでいようと縮んでいようと、ゴム風船自体は常に存在しているので、ただ膨らんだ風船がぷかぷか浮いているのとはちょっと違う。

その風船は些細なことで膨張を始める。
普段はなんてことない小さな風船なのだが、一度膨張し始めると、コントロールが難しくなる時がある。

まだ、抑え込めるうちはいい。空気を抜いて調節できるくらいの感覚や余裕があれば、自分でなんとかできる。
しかし、たとえば体調が優れなかったり、膨らむスピードが早かったり、手に負えないくらいの大きさになっていたりすると、もうどうしようもない。

私の規定量を超えて、限界まで膨張した風船が身体中を埋め尽くすとき。
苦しい時間。

今のところ「爆発」する気配はない。
だからこそタチが悪いというか、時の経過とともに次第に風船の膨張が弱まって、また普段通りに戻っても、「風船」はまだ存在し続けているので、根本的な解決にはなっていない。

この不安や恐れとどう向き合うべきか。
致死量の感情に襲われた時、自分は風船をうまく懐柔できるのか。

今はまだわからない。




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