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頑固な父親と認知症の母親

先日ケアマネがうちに来てくれた。
腰が痛い為、毎日毎日テレビを見みてほぼ家から出ない母親の事を心配し
少しでも運動や人との対話による刺激が必要と察し、デイケアに行かせるためにケアマネに来てもらった。

さて、どのように母親に興味を持たせるか?
5年前に背中の手術をした母親はいまだに背中の痛みがあり、
それが腰の痛みとなり、歩くことが億劫になっている。
その為、以前続かなかったリハビリをするところがあると言い
デイケアに行かせる。そう思ってケアマネにも人肌脱いでもらった。

しかし、頑固でプライドの強い母親は、デイケアを3軒ほど見学をしに行った際に、あまり良いかををしていないのが分かった。
『私はあの人たちとは違う。』という。

認知症の症状は、物がなくなると身内の人間を疑ったり、過去の話は覚えているが、近々の話は覚えていたりいなかったりする。
また、幻想を見たりする、買ってもいない通販の健康器具を孫が持って行ってしまったと言う。孫が相談もしていない事を嫁に話したりする。(私には相談してくるが嫁には相談しなかったと言う事で一枚上手になった?という感覚なのだろうか。)

一昔前は物がなくなると父親のせいにしていた。
町内会で噂になっている女性に母親の化粧品をあげているとか。。。
冗談が過ぎる。父親の悪口はしょっちゅうではあったが、度が過ぎるときは
母親を疑う。最初は話が通じないと怒鳴っていたり、認知症の症状に対して理解を示さなかったが、物忘れがひどくなると父親も心配して、母親食事の心配をしたり、買い物に一緒に言ったり、家事を手伝ったりと亭主関白な父親は大分丸くなってきている。

『うるせぇ!』というのが口癖で、話し合いなどは出来る人間ではない。
理屈ばっかり言って、と物事の細かい事を話そうとすると、逃げてしまう。
昔は暴力を振るうタイプだが、すでに80を過ぎる年になっているので
多少は大人になったのであろう。
しかし、自分の自慢をするのが話をするといつものパターンだ。

そんな頑固な父親も母親の事が心配なのだろう。
しかし、早急に何とかしないといけないと言う行動には移れない。
母親にデイケアに行くことをどうすすめていいか、分からない。
正直自分も不安だった。
母親の反応は、一般的らしい。
拒絶反応。自分は病気じゃない。ボケてない。認知症じゃない。
冗談じゃない。ほっといてくれ。

暫くすると、いつもの母親に戻る。
どうにかしないと、焦ってもしょうがないが。



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