幸せは人それぞれ

Sという悪友と知り合ったのは、
自分が20代後半に近づく、社会人として数年を経験し、
もっと苦労を知ろうと海外に飛び立った地、香港でである。

貯金というコンセプトはなく、仕事のためと理由を作り
お酒を覚え、女遊びを覚えた時期に同居までした奴だ。
その時はバツイチだった奴は、仕事もでき、女遊びは
”家族を持っていたらいけない”男の価値観であった奴。

自己都合でいつも振り回されていたが、当初は外国の地を学ぶ上では
奴が必要であった。一緒に独立をしようと考えてもいたが、
結果的に別々の道を歩むことになった。(裏切られた感もあった)
しかし、なんだかんだ言って10年後にはお互いが独立していて再会する。

奴は2度目の結婚をする。子供も早々作るが、女性と一緒に人生を生きる。
というコンセプトが彼の価値観から無いため、分かり合えずに家庭を持っている男として生きることができなかった。
奥さんとの問題があると”めんどくさい!”理解する努力が続かない。
奥さんも宗教にハマってしまう。

奴と一緒に居るとこっちも悪影響を受けるので、商売は固い男だが、
ケチで嫌な思いもするので、また連絡が途絶える。
先日、また連絡するとお互い色々があるが
奴は”男の天国”と言われる別の国に住んでいるという。
それは俺には既に自慢には聞こえない。

家族と一緒に生活できないという悲しみにしか聞こえない。
仕事は半リタイア状態で工場敷地を3つほど所有し、そこのレンタル代金だけで悠々自適の生活を送れるみたいだ。

こっちも生活のお金に困っているわけではないが、状況は不安定だ。
会社の上司たちや仕組みに我慢できずに去年末飛び出してしまった。
自分本来がやりたい仕事ではないという事でもあるが、順応できない?
今の50を過ぎ、あれだけの複雑な実務をこなす事も難しかった。
もっと違う自分がいるはずだと1年前から辞める事を示唆していた。

いまはプータローで求職を今月から始めている。
色々なところに履歴書を送っているが、見事なぐらい落ちている。
気分によっては落ち込むが、『俺が望んでいる職場ではない。』と
理由をつけて自分を慰めている。

しかし、そりゃそうだ。
自分が望まれていない所に行ったところで、苦労するし嫌な思いもする。
自分の上司が自分より劣っていて、ひがまれてハラスメントを受けるなんて
ごめんだ。上司だったら部下のやる気を引き出してなんぼのはず、
皆から嫌われている事さえも感じない。
そんな風潮を持っている会社自体ネガティブなエネルギーが強すぎる。

まえに、インド人から『あなたがいる事で職場のエネルギーが上がった。
辞められたら、また前のどんよりした雰囲気になってしまう。』と言われたことがある。空気が読めない人が上層部に多いから、社内がこのようなネガティブに飲み込まれても誰も責任を感じないんだろう。

自分には自分の人生がある。
WAVEを起こせなかった。
皆、上を恐れている。
『そんなの関係ねぇ』と言いながら何人かの上層部に食いついた。
だけど、傷ついた人たちは自分のバックアップについてこない。
『あなたなら出来る。』
『あなたは違う。』
『他の部署はもっとひどい。』
と色々な出来ない理由を挙げるが、文句を言い続ける。
実際会社を変えようとする行動をとりはしない。

自分には自分の人生がある。
皆の犠牲になるのは嫌だ。
『早くポジションをあげて、会社を変えてください。』と
何人かに入社時に言われたことがある。
そんな人たちは皆人任せなんだ。
自分は地位がどうのこうの、社長にはそんな意見を言ってはいけない。
ポチションが違えば、見える景色が違う。
そんな面倒くさい事考えてられるか!
道徳に反する事をする人が違いる。
部下の教育など念頭にない上司たちがいる。

上司たちは自分のポジションを守りたいだけ。
自分のいいように物事を受け取り、数字をあげたいだけ。
パワハラを受ける人たちを救う事をあきらめた。
自分も犠牲になりたくない。
一人ではどうしようもなかった。
やるだけの事はやった。
そう言い聞かせて、今は別の就職先を探している。

また同じような環境になるのであろうか?
小さめの会社を狙おう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?