「心の心地よさ」の保ち方。
私の心にはいつでも2つの国の考え方が、日本の土台的な考えの上に柱のように立っている。でん、と。
一つはもちろん韓国。
そして、韓国の特徴は「ambition (野心性)」。
実際には、野心と劣等を勘違いしている人間もいるが、勝手にそう呼んでいる。
韓国人の若者の意識の高さ。これにはびっくり。
私が韓国で参加している「英語スタディグループ」では、30歳前後の男女が参加している。土曜朝に英語を勉強しているとは・・・なんとも意欲的だ。
私自身、英語を専門とする生業なので、むしろ韓国語より専門な上、リアル韓国人たちと日本語を介さず交流できる絶好の機会。喜んで参加させてもらうが、参加している韓国人たちの目的はというと・・
仕事で将来必要になるかもしれないから。
なるほど、韓国人らしい。
何なら英語だけでなく、この活動できない時間にどんな資格を取ろうか、目標を決めてみんなでチャレンジしようという会まで企画されていた。
ひええ・・
この意識の持ち方は、世界の中でもかなり異色だと思う。
親しくしていたオンニにもこの話をすると
韓国人は、なぜか現状満足という言葉を知らないのよ。ずっと上に上がりたいの。留まっていると不安になるのね。
なんだか昔の私のようだ。いや昔だなんて・・・ほんの数か月前の自分。
韓国では就職が厳しいと言われて久しいが、実際スペックのない就職は難しい。ITなり、英語なり(語学だけでもダメ)、あとはトップレベルの学歴なり・・・
だからなのか、じっとしていたら追い抜かされてしまう、という恐怖もあるのだろう。
韓国ではバイタリティー、向上心・・・エナジーがないと生きられない国だ。なんて思ってしまう。(もちろん観光は別)
韓国で生きるには、「イケイケずうずうしく」。
これが合言葉。
でも、それが上がり調子の時には、追い風になって楽しいのだが、人間そんなときばかりでない。
人への迷惑を気にしたり、保身的に遠慮してしまう日本人性を持つ人は、どこかの段階で疲れてしまう。
私だってそう。
いや韓国人だってそうだろう。(同情)
・・・
そんな時、もう一方の柱がここで登場する。
「オーストラリア」だ。
この国は韓国の野望的姿勢と正反対にある。
その名も「satisfaction (満足感)」。
仕事の上司がオーストラリア人なのもあり、影響もあって。彼らのライフスタイルは、それはそれは** laid-back**。とりあえず背中は背もたれに。さ、どうぞ。
仕事は人生の中心にはあらず。
もちろん食べるためには必要だけど、いい仕事をしないといけない、稼がないとといけない、そんなプレッシャーや大きな家、贅沢なごはん・・・そういった物質的なものにあまりこだわらない。
食べられる分、あればいいじゃないか。
むしろ、ステーキじゃなく、ソーセージバービーする(BBQをすることをオーストラリアではこういう)としたって、陽気な歌と温かい日差しとオージービール!があればそこは楽園。
5時で仕事は終わって家族と過ごす時間があれば、お金をかけてリゾートに行かなくてもいい(幸いにもオーストラリアは国内に豊かな自然もビーチもある)。
このプレッシャーのなさが退屈に思ってしまうこともあるかもしれない。
でも気持ちを落ち着けたいときには、こっちのオージー柱に寄り掛かることにしている。
「焦らない。焦らない。Hit the beach!!(ビーチに飛び込もう)」
このバランスをとって私は、日本・韓国・オーストラリアという独自ミックス人となって、生きている。
今の状況になって言えるが、誰しも一つのことにこだわり続ける必要なんてない。むしろそのほうが危ない。
自分に逃げ道を作ってあげるように、2つの信念をもっていると、結果、心の安定になる。
自分の考えを柔軟に、心地よいほうに、
流されてみる。
時々心を絵で表してみる。
絵心・・・
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