52ヶ月間のヤーレンズ(その12・終)
ヤーレンズが出演した『おとなりさん』聴けましたか?
2023年1月18日―
文化放送『おとなりさん』にヤーレンズがゲスト出演
この曜日は放送作家の鈴木おさむさんがメインパーソナリティを務める
鈴木おさむさんと言えばめちゃイケの企画『クイズ・マジオネア』で、奥様の森三中大島さんとの結婚をレギュラーメンバーにサプライズ報告する形を取ったことで有名(※本人は周りには秘密?にしていてドッキリを仕掛けられて報告せざるを得ない状況にも見えたけど結局のところどっちだったんでしょうか)
それからというのも今でもテレビ業界で第一線で活躍されている方という印象を持っているが、その中でヤーレンズとBSフジの番組で共演する機会があった
番組名は『冗談手帖』
鈴木おさむさんがMCを務めゲストに呼ぶ若手芸人に普段見ることが無い内容のお題ネタを振り(特に弱点を突く、いわゆるムチャ振り)、その後お題ネタを披露してもらった上で鈴木おさむさんと一緒に芸能界で活躍していくためのブレストを行うというのが番組の趣旨
(当時は既にブレストという概念があったんですね)
私のnote(その8)の中で
『こんなに面白いなら特に応援しなくたって勝手に売れていく人達だろう』と書いた
その際、M-1の予選動画を観ただけでそう判断した訳ではない
さらに『ネタや人柄がどうなのか』を調べようとした中でこの番組を観た結果そう感じ取っていた
この時のお題ネタは「3分間で50個ボケる漫才」
今となっては【ボケ数エグい】と称されているヤーレンズでも当時は本人も死するくらいの全編ボケで畳み掛ける漫才だった
ちなみに私はよしもとの『FANYチャンネル』から確認したがFODでも配信されている模様(探せばまだあるかも)
当時、FANYチャンネルは観たい番組があってインストールしていたがその番組も全て終了したため一旦解約
しかし、2022年2月に生でヤーレンズを観てからまたこの冗談手帖を観たいが為に再インストールした
それぐらい内容も面白く今回のラジオでお二人も話していたが、今のヤーレンズの漫才に(結果的に)影響を与えた番組だった
※以降は、テレビ番組側の内容も触れていくと思うのでまだ観ていない方はご注意ください
冗談手帖では結成5年目の頃のヤーレンズが出演する(まだ宣材写真に近しい風貌である)
しかもこの頃のトークの舵を切っているのは全て楢原さんで喋り方から察するにもしも身近に居たらこちらから積極的に近寄りがたい雰囲気があった
出井さんは『秘めた思いは持ちつつもとりあえず楢原さんに付いていってる』という控え目な眼鏡男子という印象を受けていた
おまけに今だと想像できないぐらい手癖がすごい出ている
反対に、両指を丸める等の楢原さんの手癖はこの当時から現在も変わっていない
番組の中でおさむさんが言う『緊張してる』はもしかするとこれを指していたのかも(全て個人の感想)
楢原さんにそういう印象を抱いた場面を1つ上げると
当時のヤーレンズは『ネタ合わせ(練習)を一切しない』という取り上げ方をされており、おさむさんと一緒にMCを務めていた曽田茉莉江さんがそれに対して楢原さんに投げ掛けた質問での返し方だ
あくまでもだが当時の私には余りにも楽天的な内容に感じてしまった(なんて返していたか気になる人は課金して観てみてください)
そのあとの自身の人生観を話す出井さんを観ていても本当にお笑いで食っていこうとしているのか心配なぐらいヤーレンズにはお笑いにやる気を感じない様子の映像にまとまっていたが「天才と言われるのはこういう人達なんだな」と片付けた、のがヤーレンズの初見で、初日に感じた結論だった
何度も言うが、披露していたネタ(本ネタ、お題ネタ)は本当に面白いのでまだの人は観てほしい
ヤーレンズはこの回以外にも一回、楢原さんはニュークレープ回にも登場しているので観れる内に観ときや
そんな機会を経てお三方はラジオで再共演した
おさむさんもこの番組での出来事をめちゃめちゃ覚えていると話しながら、今では完全に“M-1に人生かけてるガチ勢”になったとヤーレンズからも発言があった
そのあと、私が個人的に喜んだことがある
冗談手帖でのヤーレンズはいわゆる斜に構えた姿が印象的だった
出井さんも当時を振り返る中で『(僕達は)斜に構えてて、』と話したところ
おさむさんが食い気味で
『斜に構えてた!!!!!!それ話そうとしてた!!!!!!』
と切り出した
この時の声のテンションが冗談手帖でのおさむさんの様子まんまだったのだ
時を越えてまたその場面を聴くことが出来てちょっと感慨深ささえあった(楢原さんが「やっぱりそう見えてたんですね」と返していたのもまた良かった)
おさむさんは当時あれだけキレ笑いしていてもずっとヤーレンズを応援してくれていたのが会話をしている中でも見えてきた
ヤーレンズの出演が終わりCM明けでもヤーレンズについて触れ『芸人として長く活躍していくためには気付きと変化はとても大事』と締め、次のコーナーに移っていった
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ヤーレンズの存在を把握したその日から空白の期間を経てM-1グランプリ2022敗者復活戦までを追った期間が“52ヶ月間”という無骨すぎるタイトルで長々とお届けして申し訳ありません
自分の中では既に有名どころの芸人さんではありましたが、ブレイク前の芸人さんを追うという経験はヤーレンズが初めてです
今でも心から、もっと評価されるべき芸人だと思っています
そういう芸人さんが活躍する世界を見ることが出来たら私はもう満足なので趣味からお笑いを離すかもしれません(自分の人生のために時間を掛けるべき部分が他にもあることに気付けたぐらい、良い意味で影響を受けたので)
ヤーレンズが気になってたまたま行き着いた方、新規のヤーレンズファンの方に少しでも有益な内容が一個でもあればこれ幸いです
また何かあれば書いてみます
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