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youmei009
貸し物
一旦私のてから貴方のてに渡されたものは
その瞬間
所有権とやらは私のての上から蒸発する
その間、そのものは貴方のためにある
もし私がそれを
返してと
催促する時があるのなら
それはまた、貴方からそのものを貸してもらうことなのかもしれない
私は人に自分のものを渡すのがなかなかすきだ
はたまた、それが帰ってこないことを前提に貸すのがなかなかすきだ
どうでもいいようなひとに貸すのは御免だが、
私の好きなものや、貴方のてに渡って欲しいと願うものが、
貴方のてのなかにあるのならば、
そのものは、いいや、それをて渡した私が、幸せなのではないかとおもうのだ。
また、貴方のてに渡ったそれが、もう一度私のて元に渡されたのなら
そのものは、私が持っているだけでは、
とうてい持つこと出来なかったような
歴史や傷跡をまとい、
私は、それをみることが出来るだろう。
なんだかそれは、私にとっては、とてもロマンチックなものに感じるのだ。
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