見出し画像

貸し物

一旦私のてから貴方のてに渡されたものは

その瞬間
所有権とやらは私のての上から蒸発する

その間、そのものは貴方のためにある

もし私がそれを
返してと
催促する時があるのなら

それはまた、貴方からそのものを貸してもらうことなのかもしれない

私は人に自分のものを渡すのがなかなかすきだ

はたまた、それが帰ってこないことを前提に貸すのがなかなかすきだ

どうでもいいようなひとに貸すのは御免だが、

私の好きなものや、貴方のてに渡って欲しいと願うものが、

貴方のてのなかにあるのならば、

そのものは、いいや、それをて渡した私が、幸せなのではないかとおもうのだ。

また、貴方のてに渡ったそれが、もう一度私のて元に渡されたのなら

そのものは、私が持っているだけでは、
とうてい持つこと出来なかったような
歴史や傷跡をまとい、
私は、それをみることが出来るだろう。

なんだかそれは、私にとっては、とてもロマンチックなものに感じるのだ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?