見出し画像

「高倉健、最後の季節(とき)。」を読んで…誰もが悔いのない人生を生き、それが世の中とリンクするように

 ついさっき知った
 
 「高倉健、最後の季節(とき)。」
 
 をサクッと読み終えたところです❣

 これはなんといっても高倉健さんのお話だし、
日本の現代史の1ページを飾った大スター、
れっきとした「歴史本」の体であります。
 
 歴史好きのわたくしにはたまりません🎶
 
  
 著者の小田貴月(おだたか)さんは高倉さんの死の前年に養女となったですが、
実質的には「パートナー」。
 
 その彼女が高倉さんが亡くなる2014年正月から最後11月までの詳細を記したものです。
 
 
 あの高倉さんの厳然とした立ち居振る舞いは今でも強烈に印象として残りますが、
一緒に寄り添った彼女の存在が高倉さんを支えていたからこそなのです。
 
 
 内容についてはこれ以上触れませんが、
ただ一つ、このフレーズだけは強烈に印象に残ったので記します。
 
 

 人生は一度きり。
〈そのために自分が生まれてきたと思える生き方を、他をかえりみないで、徹底的に探求する〉(須賀敦子『遠い朝の本たち』より)という言葉が、私の背中を押しました。
 マグマのような熱いエネルギーの持ち主、仕事の時以外は静かに過ごしたいという高倉の求めに応え、長い時間黒子に徹し最期を看取りました。

同書「まえがき」より

 
 なんの後悔も未練もなく、今こうして高倉さん在りし日の一瞬一瞬に誇りを持てているかのような彼女の一言一言が響きます。
 
 
 勿論これは極めて特異な人生ではあるので人それぞれですが、
わたくしは世の中の誰もが彼女のように 
 
「そのために自分が生まれてきたと思える生き方」
 
に徹することができ、
それが世の中と上手くシンクロしていくことを願ってやみません。
 
 
 社会を作り出すのは「人」
 
 その「人」を支えるのもまた「人」
 
 愛、絆、友情…
 
 死に向かい合ったストーリーではあるものの、
不思議とホンワカさせられる温かい著書です。 
 
 
 オススメ♬

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?