【第十回】株式市場の心理学

株式市場の心理学:恐怖と貪欲

株式市場は単なる数字や企業の業績によって動くだけでなく、投資家の心理に大きく影響されます。市場心理学は、これらの感情がどのようにして市場の動きに影響を与えるかを研究する分野です。この記事では特に株式市場において重要な指標となる「恐怖」と「貪欲」について紹介します。

恐怖の心理

恐怖は市場が下落する際の主要な動因です。投資家が不確実性や悪いニュースに直面すると、株を売って現金を手に入れようとする傾向があります。この集団的な恐怖感は、株価の急落を引き起こすことがあります。例えば、2008年の金融危機の際には、多くの投資家がパニックに陥り、株を大量に売却しました。

貪欲の心理

一方で、貪欲は市場が上昇する際の主要な動因です。市場が好調なとき、投資家はさらに利益を得ようとして株を買い増しします。この過度の楽観は時に市場バブルを引き起こすことがあります。例としては、2000年のドットコムバブルが挙げられます。投資家たちはテクノロジー株に過度に投資し、最終的にバブルが崩壊しました。

実際の市場の事例を挙げることで、これらの心理的側面がどのように市場に影響を与えるかを具体的に見ていきましょう。

事例1:2008年の金融危機

2008年の金融危機は、恐怖心理の典型的な例です。サブプライムローンの問題が明るみに出たとき、多くの投資家が株式を売却しました。この恐怖による売りは、市場の大幅な下落を引き起こしました。

事例2:ドットコムバブル

2000年のドットコムバブルは、貪欲心理の典型的な例です。投資家たちはテクノロジー関連企業への過剰な期待を抱き、株価を非現実的なレベルまで押し上げました。この時期、多くの未熟なテクノロジー企業の株価が急騰しましたが、実際の業績が追いつかず、最終的にバブルが崩壊しました。

まとめ

「恐怖と貪欲の指数」(Fear and Greed Index)は、投資家の感情や行動を数値化したもので、市場の感情的な状況を示す指標です。(登録不要で↓のURLから見れます)

指数は0から100までのスケールで、低い数値は「恐怖」を、高い数値は「貪欲」を示します。

指数の見方

  • 0〜25: 極端な恐怖(Extreme Fear)- 市場が過度に恐れている可能性があることを示唆。

  • 25〜50: 恐怖(Fear)- 投資家が慎重になっていることを示す。

  • 50〜75: 貪欲(Greed)- 市場が楽観的になっていることを示す。

  • 75〜100: 極端な貪欲(Extreme Greed)- 市場が過度に楽観的である可能性を示唆。

株式の売買における指数の使用

恐怖と貪欲の指数は、市場の感情的な極端を特定するための一つのツールです。ですが単独ではなく他の指標と組み合わせて株式の売買に役立てましょう。

  • 恐怖時(低い指数): この状況では、市場が過度に悲観的である可能性があり、一部の投資家はこれを買いの機会と見なすことがあります。

  • 貪欲時(高い指数): 市場が過度に楽観的な場合、株価が過大評価されている可能性があり、これを売りの機会と見なす投資家もいます。

まとめ

  • 恐怖と貪欲は株式市場における主要な感情で、それぞれ市場の下落と上昇に影響を与える。

  • 恐怖は市場の不確実性や悪いニュースによって引き起こされ、株価の急落につながることがある。

  • 貪欲は市場が好調な際に見られ、過度の楽観が時に市場バブルを引き起こす。

  • 恐怖と貪欲の間のバランスを取ることが、賢明な投資戦略の鍵である。

  • 指数は0から100のスケールで、低い値は恐怖を、高い値は貪欲を示す。

最後に

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