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牛乳パック積み木でQCDを考える
はじめに
娘のおもちゃにするために、牛乳パックで写真のような積み木を作っている。製作を通して、思いもよらずQCDを考えさせられることになったので、アウトプット。
※QCDとは、生産管理の三要素のこと。
概要
今回の牛乳パック積み木作りにおけるQCDは、下記の観点で考える。
Quality=品質:11か月の子どもの使用に耐えうる強度と安全性
Cost=費用:製作に必要な物 ※時間のコストは含めない
Delivery=納期:製作にかかる時間
製作方法にバージョンアップを重ね、現在は三号機が最新型である。バージョンといっても基本的な工程は同じで、どうやって上ぶたを閉じるか、という点で改善を重ねていった結果だ。それぞれの型について、QCDの観点と合わせて紹介する。
初号機 貼る型
上ぶたを閉じたあと、布テープで貼り合わせる。
Quality=品質:写真のとおり布テープは娘の歯と爪によって剥がされたので、イマイチ。繊維クズが発生するのも安全面でマイナス。
Cost=費用:牛乳パック以外に、布テープを調達する必要がある。
Delivery=納期:製作は簡単。上ぶたの長さに気をつける程度。
二号機 爪型
上ぶたの左右に爪を作り、左右の面に入れた切れ込みに差し込んで固定する。
Quality=品質:強度はなかなか。上ぶたの正面側が無防備。
Cost=費用:牛乳パックだけで作れる。
Delivery=納期:爪の幅を調整して切ったり、切れ込みに差し込んだりするのがけっこう手間がかかる。正直もう作りたくない。
三号機 重ね型
上ぶたのない箱を2つ作り、向かいあわせに重ねて組み合わせる。
Quality=品質:4面は二重構造で強固。貼り合わせや切り込みなどの弱点になりそうな箇所もない。
Cost=費用:1つ製作するために牛乳パックが2本必要。コスパは悪い。
Delivery=納期:まっすぐ切って組み合わせるだけなので、製作は簡単。
星取表にまとめる
ここまでを3段階の星取表にまとめるとこうなる。
初号機は品質に問題があり、二号機では品質は確保できたものの製作が面倒だった。それらの問題を踏まえて、「三号機 重ね型」で大きく改善されたことがわかる。品質が高いことが最優先だが、毎週作成することを考えると納期の短さも助かる。費用が高いのがネックではあるが、11か月の娘はまだ積み木を積む遊びはできない(親が積んだそばから破壊してくる)ので、数を量産しにくい点には目をつぶれる。
また、上記以外の「三号機 重ね型」のメリットとして、傷んだら外側だけを交換すればよいという保守性の高さも挙げられる。
おわりに
仕事や学習で得た知見を応用して、おもちゃ作りにも本気出す。
いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。