マガジンのカバー画像

特許から見たテクノロジー・社会課題の最新トレンド

17
人工知能やIoT、AR・VR、ブロックチェーン、自動運転、無人店舗など注目を集めている最新テクノロジーから、SDGsに代表されるような社会課題に至る幅広いトピックについて特許出願…
このマガジンをご購読いただくと、特許情報面から最新のテクノロジー・社会課題トレンドを読み解くことで…
¥10,000
運営しているクリエイター

#特許

緊急用脱出シューターに関する特許-炎上した日本航空機からの乗員・乗客全員脱出-

「知財情報を組織の力に®」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 元旦の石川県能登地方の大地震に続き、1月2日にも羽田空港で日本航空機炎上という事件が起きてしまいました。 残念ながら海上保安庁の機体に乗っていた5名の方が亡くなってしまいましたが、JAL機の乗員・乗客全員は無事に脱出できました。 このJAL機炎上時に大活躍した緊急用脱出シュート。 J-PlatPatで、緊急用脱出シュートに関連する特許分類を特定すると B64D25/14(膨張可能な

特許情報に基づく「SDGs 技術企業ランキング」-JapioのGoogle・BERT活用

昨日付でJapio(日本特許情報機構)から世界初となるSDGs技術企業ランキングが発表されました。 Japioが利用しているのはGoogleのBERTで SDGs関連特許技術の見える化は、Googleが2018年10月に発表したBERTと呼ばれるAI手法を用いて行っています。BERTはWikipediaや小説のような普通の文章を読むために訓練されたAIですが、Japioの知財AI研究センターにおいて、特許文献の読み込みが行えるように特別に訓練を行いました。さらに、この訓練