ウマ娘二期は緩いつながりたちが奇跡を紡いだ物語

 一期に続きウマ娘二期も視聴完了。雑多な感想というか実況についてはミントにまとめたのでここではもうちょっとまとめた感想を書こうと思う。

 まずは一期と比べ格段にレースシーンがよくなった。一期は単調な腕振りになりがちだったが、二期はカメラアングルの変化、モブの様子、レース解説と次々と様子が変わる。そしてなにより一気にためて放つラストスパート!一期はスパートがカッコよくなかったが、ラストスパートに入る演出で見る側もここからか!っとグッと力を入れられるようになった。レースついての解説をモブがしてくれるようになり、様子がわかりやすくなったのも良い所だ。

 物語はトウカイテイオーとマックイーン、二人を軸にしながら緩く繋がりを持つ他のウマ娘たちの物語を描くことで一期より濃い物語を実現できている。
 テイオーとマックイーンに憧れるキタサンブラックとサトノダイヤモンド、ダイタクヘリオスという友を得たことで躍進するメジロパーマー、ライスシャワーを共に競うライバルであると応援するミホノブルボン。
 ほかのウマ娘たちの物語が直接だったり間接だったり影響し合ってテイオーに、マックイーンが憧れであり、友であり、ライバルであるということに気付かせる。
 そして今回イマイチ強くないライバルチームカノープス。イマイチ勝ちきれない奴らであるが諦めが誰よりも悪く、象徴的存在のツインターボが心折れたテイオーに火をつける。
 個々の物語は短いが本筋と絡むことにより、満足が行くまで描けている。そして物語がしっかり絡んでるからこそ、総決算である物語の締めである最終回が一期以上に熱い!かつて春の天皇賞の負けを様々をものを背負い過ぎたといったマックイーンに、諦めないことを示すためにテイオーがマックイーンの復帰への願いを背負って走る。今まで物語を盛り上げてきたウマ娘たちが揃う有馬記念、繋がってきた物語たちが今ここに並ぶ。ここまで強敵そろいの中、ブランクの長いテイオーは見事走り切れるのかとレースが始まる前からワクワクが止まらない。もう最終回部分はいいたいことがたくさんあってまとまらない。見てない人は是非二期からでもいいから見て、最終回の熱を味わってほしい。

 サブキャラの中ではヘリオスパーマーコンビがお気に入り。ともに大逃げかましながら、あとはよろしくと先に力尽きるヘリオスとそのまま走り切るパーマーの連携?はアホっぽさがスキだ。ミホノブルボンのトレーナーがワンピースあたりにいなかったか?という威圧的な見た目で出るだけで笑えて結構スキ。ミホノブルボン自身もアプリだと基本機械っぽくてたまに生身を感じる所だったが、アニメでは生体パーツ多めな感情の強さがゲームとは違った良さがあり面白い所である。

 二期は一期を越えている!といえるのが気になったところ。前作主人公スぺちゃんの扱い。一話ではレースについて少し解説してそういうポジションかなと思わせておいて、しゃべればしゃべるほど格が下がるポンコツキャラになっている。前作主人公ということで他のメンバーより目立つのだがだいたいポンコツ方面に目立つのでいっそスズカみたいにアメリカいっていたほうが良かったのでは?と思う。
 主人公二人以外のスピカメンバーのレースシーンも話もなし。一期のレース結果がいくつかリセットされており(ウイニングチケットが一期でレースでてことがなかったことになっている)、メインじゃないメンバーのレースは来期にでも回すようにしたのだろう。レースに絡めないため、主人公二人の物語と繋がれず、みんな一期のテイオーとマックイーンポジションになってしまっている。

 ウマ娘アプリに変なことがなければ三期四期とウマ娘は続いてくだろう。その際前作主人公どうなるの?というのが今のところ非常に気になるところ。経験者としてアドバイスできる人物になるのか?どこかへ武者修行へいかせるのか?しゃべる背景になるのか?ここらへんの問題を解決した三期を期待している。

さぽーとすると映画館にいくかいすうが増えます