ピクミン1~4までやった

 全部やったので感想を書いてみよう


ピクミン1

 全30個のパーツを30日以内に集めて未知の惑星から脱出せよ、という話。
難易度高いと聞いたが実際はピクミンが増えるほど効率的に回収ができるので結構余裕があった。あと一日の最初からやり直すコマンドがあるので何も成果がなかったときは気楽にやり直せる。
 全5ステージだが、ほぼボス戦だけの最終ステージとチュートリアル要素の強い最初のステージとで実質的に3ステージである。ステージは少ないが30日という制限の中、隅々まで探索してパーツ集めを楽しむには十分なボリュームがあったので気兼ね満足。ただ爆弾のおいてあるところが複雑で回収するのが面倒なステージはちょっと嫌だったかな。
 なんとなくパズル要素の強いゲームだと思っていたが頭を悩ますような取りにくいパーツはなかった。ただピクミンの犠牲なしで取ろうとすると難しいなと思うけど。
 とにかくピクミンたちは融通が利かない。オリマーより足が遅いから気にせず歩くと隊列から離れるし、水辺が近い細い道をあるけば水面に落ちて溺れるし、投げてしまえばどんな強大な敵にも捨て身でぶつかっていく。そんんなやつらだからピクミンという謎の生物を操ってる感がアリ、思い通りにならないのが意外とストレスにならない。たくさん死ぬけどたくさん作るの簡単だからイケー!シネー!って感じで。全員生存を目指すFE思考な人は地獄を見ると思う。俺はそんなのむりっす、死こそピクミンの華っす

初クリア時、原生生物が数日たたないと復活しないことに気づいてからはまず敵を全滅させてから探索というスタイルをとった。そのせいでちょっと日数が増えた

 ランキングが出るのと1ゲームの短さから繰り返す推奨なバランス。
最小日数は6日、隠しボスの出現条件が12日までにラストひとつ前のステージにたどり着くことなので凡人がやりこむなら12日クリアが目安か

ピクミン2

 日数制限がなくなり、やることもお宝回収して借金返済とがらりと変化。見慣れたモノに変な名前とテキトーな解説がついてるのが結構面白く、借金とか関係なしにたくさんお宝を集めたくなる。新要素地下に関しては色々といいたいことが山ほどある。
 ピクミン2は紫ピクミンとゲキニガスプレーが強いから簡単だよ、聞いたが実際やると激ムズ。ゲキニガスプレーと紫ピクミン量産する方法知ってる前提ならそうだが、そういうの知らない、ゲキニガスプレー強いけど、たくさん取れないしどのタイミングで使うべきかとよくわかってない自分には地獄だった。
 地下ではピクミン補充ができないから気軽に死なせられない(特に白と紫は貴重)し、配置がランダムなので強敵とトラップが密集、初期地点近くにいきなり強敵がわいて強襲してくると混沌の極みである。そんな混沌した状況を打ち破るために超強いゲキニガと紫を使ってね、という製作者のメッセージかもしれない。ゲキニガあっても突然降ってくる岩とかには無力なんやけどな、ガハハハ!ここで突然岩降ってきたら面白いやろなぁって思ってトラップ仕掛けた製作者には腹を切ってほしい。岩以外にも敵やら爆弾やら降ってきて見えないトラップがどこにあるかわからないからどの階層もオリマー一人で歩き回る羽目になったぞ。せっかくキャラ二人になって分けてプレイしようみたいな感じなのに目を離した隙に見えないトラップにやられる可能性があるから全然分担できなかった。
 フロア移動の際は必ずセーブが入るからセーブポイントからやり直し放題なのはせめてもの情か。セーブからやり直すコマンドがないから一々タイトルまで戻らなきゃいけないけど

1の一周が5時間くらいだったのでただクリアするだけ前作の倍以上のボリューム

 正直嫌いなところがたくさんあるのだが、ゲキニガ量産法がわかるとゲキニガ無双プレイができて結構爽快感があるし、ボス戦は中々手ごたえがあり楽しかった。お宝や生物図鑑を読むのも楽しかった。知ってるものに変な名前と変な解説ついてるのが妙に楽しいし、意外な生物の事実がわかるのも面白い。強化したオリマーの素手が結構実用的で無駄にパンチするの好きだったな。
 面倒な地下もピクミンが手軽補充できないのも慎重にやろうっていう緊張感があったかな。ただ補充できないからピクミン大量に連れ歩きたいのに、少数で戦うのが有利なボス戦でピクミンを隠すところがなく大量に連れ歩いて戦わなくちゃならなかったりするところがあるのは心底嫌い。ボスにもゲキニガきくからそれでどうにかせいよってことかもしれないけど。ラスボスは結構好きだね、見た目とかかなり強いところとか、毒ガス攻撃はかなりきつくていやだけど。ただこいつも少数で戦いたいのに、マップ全体に攻撃することがあるからかなり面倒なのよねぇ……

大ボス倒してお宝全回収達成しようと思ったら一つ取り忘れがあって脱力した
 

 なんというか愛と憎しみがたっぷり詰まったのが2。正直このゲームを正しく評価することはできない。あとタマコキンが一番嫌いな敵。水ステージでいきなりタマコキン急襲とかやめてほしい……2以外にいないのが幸い。あと空飛んでる爆弾のやつも大嫌い。空飛んでる上に落下アリの狭いステージで爆弾投げないで……

ピクミン4

 並びから言えば3を紹介するべきだが、やった順は4なので。
 広いフィールドに、新たな相棒オッチン。2めいて日数制限なし、お宝を回収して、遭難者を探して、時にはミニゲームで勝負する。
 とにかく特大ボリューム。そして快適。2の地下では全何フロアわからなかった。だが4ではフロアを降りた際探索率が出る。1回降りて20%なら5階とすぐわかるようになっているのがスゴイ快適。2のコレどこまで続くんだよというストレスゼロ。なんだったら途中で戻ったらお宝没収のペナルティもなくなっているため、いつでも戻れる、ピクミンの数を洞窟はいるとき決められるので一々オニヨンに戻って整える必要なし。もはや快適さの大革命である。
 相棒兼最強のピクミンであるオッチンは最高である。ピクミンの制御に苦労した1,2だが4ではオッチンに乗ってくれるため楽ちん。ピクミンを沢山連れると不利だったボス戦でもオッチンのおかげでピクミンをひとまとめにしながら数の暴力の恩恵だけ受けられる。最高まで鍛えればピクミン100匹分の重量が持ち上げられるというのも頼もしい。
 なんでもできて最高の相棒である一方、オッチンできれいに制御されるピクミンは少し生物感が減ってしまった。制御が難しいからこその別の生き物を操ってる感覚があったがこうも簡単に制御できると生き物というより弾丸という感覚に近い。それでもこの快適さには抗いがたい。ただオッチンと遊んでいるピクミンは微笑ましかったので、生き物らしさというのはゲーム性以外のところで磨いてくれるとうれしいな

オリマー救出まで。ここだけでも特大ボリューム

 今回はダンドリ要素を全面的に押し出し、いかに効率よくお宝を集めるかをプレイヤーに問う。通常ステージなら日数制限もないしオッチンに乗りながら気にせず集めればいいが、時間内お宝を集めるダンドリチャレンジとなると話が変わる。ピクミン100匹分の働きと高い戦闘力を持つオッチンに如何に分担作業をさせるか?資材や金塊の回収にピクミンを何匹使うかなど段取りの組み方を考えさせれる。ただ最高評価取るだけなら数回のやり直しやオッチンやアイテムをそろえて出直せばどうにかなることも多く結構優しい。やりこまなくても手軽にダンドリの楽しさがわかるのがよかった
 一方なんかよくわからないダンドリバトル。CPUとの対戦だが最高評価得るならダンドリよくお宝を集めるというよりひたすら相手の妨害に走る必要がある。この妨害の重要さが対人戦にも適応されるならなかなかの友情破壊ゲームになりそうだ。

ダンドリ仙人以外はオールプラチナ。追加のダンドリチャレンジや夜ステージが欲しいな

 海の中がキレイで結構感動したけどあまり潜れる場所がなかったのは残念。もうピクミンダイバーとか海で活動が中心のピクミンでも出してほしいな。DLCの有無はまだわからないがあれば即買うので出てほしいぜ。

ピクミン3

 最後にやったピクミン。評判があまりよろしくないらしいと聞いていたがやるとわかった。まずマップの広さに対して足が遅い、しかも2,4にはあった速度UPアイテムもなし。そして妙にピクミン投げが遅い、ちゃんと連打すれば早いのだがちゃんと連打しなくても過去作はサクサク投げてくれた。
 とにかくいたるところで操作性が悪い。4で連打してると強力だった突撃は3だとテキトーに連打してるとピクミンが隊列から離れた判定になり無防備になったところを敵に食われたりして使いづらい。
 そんなこんなな上に回収するお宝が果実のみ。2に比べて色々集める楽しさが一気に減り、全部集めてやろうという気も起りづらい。
 あと操作キャラが3人に増えたが、ピクミン選択蘭にいるのでピクミン投げようとして操作キャラ投げたり、突撃させようとして空ぶったりと鬱陶しい。キャラ投げて川の向こうに渡して、さらにピクミンを渡してとやるのも面倒。ピクミン投げ遅いし。
 嫌なところを挙げればきりがない。ただ4よりフォトリアルを重視した画面は中々に美しく、ピクミンが自然に溶け込んでいる。ボス戦ではムービーが入り、これから強い奴と戦うという気合が入る。特にラストステージはボスの不気味さや、仕掛けを解きながらボスから逃げるといった要素が結構楽しく、ここは素直に楽しかった。あとオリマー編はサイズがちょうどいい感じになっており、本編にあった煩わしさがだいぶ解消されている。

ふつうモードでクリア。ふつうモードはWIIU版と比べてだいぶ難易度が落ちてるとクリアしてから知った

 3は4のための前段階といったところか。4より先に3をやってれば2からガラリと変わった世界を楽しめたかもしれない。3は色々と惜しいゲームである。果実を集めて日々の食料を集めてサバイバル、というコンセプトは悪くないのでもうちょっと色々工夫して再挑戦してほしいところだ

まとめ

 以上ピクミン1~4の感想である。謎の生物ピクミンに、見知った世界なのに知らない生物が歩くピクミンの世界は、いったいなにがおこったのかと中々に興味をそそられる。謎を重視した世界ではないのですべてが明らかになることはないだろうが、チョコチョコ明らかになってくれればうれしい
 ゲーム性は4が最高なのをたたきつけた所があるのでこれから出るであろう5以降がどうなるか期待と心配が入り混じる。スイッチ2(仮)で高性能になった機器で今までにない世界や操作性を表現するのか、はたまた予想外のゲームを見せてくるか。とりあえず今言えることはナンバリングの次回作が出るまで10年という時間はかけないでね、ということである。

さぽーとすると映画館にいくかいすうが増えます