【解説】フランス選挙とワクチン義務化
毎年、世界中のどこかで大きな選挙が行われている。コロナはもはや、医学的なレベルではなく、完全に政治主導のもとに行われる「政治問題」であるという事は、さすがの日本人も理解するようになってきた。医療の世界ではなく、政治の世界にフィールドは移った。
日本では米国の中間選挙が行われ、バイデン大統領がどこまで指示を得られるのか?という事が話題になってるが、それは日本が実質的に米国の主従国であり、アメリカ国民の2割から3割、多ければ4割近くが、米国は日本の宗主国であると認識しているのだから、米国の意向に直接的影響を受けるのは仕方なく、注視せざるを得ない。
だからといって、他の国の外交を米国の意向に託すしかないのだろうか?政治が変われば、大きく舵が切られるのはどこの国も一緒だ。世界は繋がっているのだ。
3月9日は韓国の大統領選。ジョコビッチ問題で揺れたオーストラリアは5月中旬までに選挙が行われる予定でピリピリしている。そして、フランス。現在の予定では4月10日に行われる大統領選に舌戦が繰り広げられている。
オミクロン株対策を選挙の争点にしたいと考えるのはどこの国も一緒だろう。特に権限が強い大統領制の国では大きく方向が転換する可能性がある。英国やデンマークなど、「コロナは風邪」として扱う方向性を持つ国と、ワクチン接種を義務付けする強硬策のフランスは海を隔てた隣国であるのにこうも異なるのか?
蓋を開ければ、それは選挙と政治ショーであるのだ。高城剛氏が指摘する、マクロン政権の危機は刻一刻と近づいており、その政治によって国民は大きく振り回されているようだ。
フランス共和党が対抗馬として出してきた切り札のヴァレリー・ペクレスは御年54歳、マクロンとは10歳も異なるが、大統領としては若く、当選すればフランス初の女性大統領として君臨する。恐らく、これは米国共和党やトランプ氏にとっても追い風のきっかけになるであろうから無視できない。
コロナの問題ではなく、政治の問題であるのであれば、私達は国や政治に方針を任せるのではなく、自分達で考え、判断をして行動に起こすしかない。コロナになってから、政治批判をしても遅いのだ。
その為にもワクチンの接種の有無に限らず、徹底的な自己健康管理が重要になってくる。英国同様、もしも世界が「コロナは風邪」の方向に転換するのであれば、日本も同じ方向に舵を切る事になるだろうか?それとも、お年を召されたシニア層は、長生きしたいからという理由で、日本鎖国の方向性を示すのだろうか?
これから、激化するフランス大統領選は更に泥々とした展開を見せる事になるのだろう。これくらいの数値なら簡単にひっくり返るのが、今の政治だ。ちなみにLe Penとは、あの右翼政党と揶揄されている、マリアーヌ・ル・ペン氏。一体フランスは今どうなっているのだろうか?もしも、万が一共和党と国民連合が共闘したら?マクロン氏は今、投げやりになっているかもしれない。まだまだ若いマクロンにとっては、今後が大事だ。大統領選の結果を見据え、必死に逃げ道を作っていると見えても不思議ではない。
コロナのワクチンが効くか効かないかとかは関係ない。今後のヴァレリー・ペクレス氏の動向にしばらく注目だ。
Future Report Vol 554 Vol.1「世界の俯瞰図」
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Photo by Isaiah Bekkers
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