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ウールジャケットを縮ませる

この秋、Bio KochシリーズよりBio Markt jacketがデリバリーされました。
それはドイツの寒い早朝のマーケットを切り取ったコンセプト。ブランドをよくご存知の方には少し綺麗めに感じるかもしれませんが、この仕上げ方こそオールドヴィンテージ感だと思います。
素材の表情がとても良く、画像では伝わりにくいので是非店頭で見ていただきたい一着です。

とは言え、ユーズド感を味わいたい方もみえるかと思います。
今回はこの素材、質感のジャケットを洗ってみようと思います。
一般的にはご法度であり、お客様に誤解を生じさせかねないのであまりお伝えしない方が良いのですが、あえてご紹介しようと思います。

新品の状態を洗うので少し躊躇しましたが、きちんと洗濯ネットに入れて家庭用洗濯機(ドラム式✖)に投入。1着目はドライではなく、通常洗いです(もちろん単体で洗います)。
しっかり陰干しで乾燥させます。
もちろん縮んでおります、この生地の縮みこそが風合いです。
個体差はあると思いますが、size3で着丈で約4センチ、袖丈で約2センチくらいでしょうか、身幅等の横への縮みはほとんどありませんでした。

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縦方向の縮みなのでよりボックス感が強くなりいい意味のアンバランスな雰囲気が味わえます。
ウールのヨレ感や裏地との縮率差がより良い味を出しています。
この具合は人それぞれのお好みかと思います、縮みや雰囲気の程度を和らげたい方は洗濯機のドライをおすすめします。
実際、2着目はドライにて洗濯しましたが、やはり縮みは抑えられました。

身長とサイズの関係もありますが、サイズ3は身長160後半から170前半くらいまで、サイズ2は160から160半ばくらいまでのイメージでしょうか。
サイズ2は女性の方でも格好良いと思います。
わたし自身は176cmですが、サイズ3の洗いをボックスジャケットっぽく着るのも個人的にはありかと思っています。

一見、乱暴な取扱いのようですが、あくまでも最初の風合い出しです。
シーズン終わりには毎年クリーニングに出していきます。

未洗い状態が正規のものとなりますので、ひとつの風合いの楽しみ方の一例となります。あくまでも品質表示を正しくご理解いただくようお願いいたします。洗う際には自己責任にてお願いしますね。

Hi STORY
"ドイツはベルリンのbioマーケット街、「benns」オーナーの馴染の市場です。自分の目で見た食材こそ自信をもってお客様に提供できる、といつもの口癖が今日も聞こえてくる。市場連中の間でも、一目置かれる存在であることは言うまでもない。毎朝の仕入は、オーナー自らが足を運ぶ、それは60年前と何も変わらない。冬のまだ暗い早朝でも、何人もの若い見習いを連れた彼の姿がそこにあります。自転車にウールジャケットとレインブーツは、もうbennsメンバーお決まりのスタイル。今朝も壊れたブレーキ音がマーケットのはじまりを告げています。”
*Hi STORYに登場する人物や団体名等はすべて架空のものです。



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