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メイドインアビス 10話感想 ミーティーの死を選んだナナチに対して看護師のわたしが思うこと


メイドインアビス10話、アツかった!

ここまで、暗い物語を作れる作者は普段どんなことを考えて生活しているんだろうか…❓

今回は、メイドインアビス10話で、ミーティーの死を選んだナナチに対して看護師のわたしが思うことについて語っていく!

10話を見た感想は、ミーティーの死を選ぶナナチってDNARを希望される患者さんのご家族のようだなあーということ。

DNARとは、医療用語で「心肺蘇生をしない」という意味の言葉。

英語の「Do Not Attempt Resuscitation」の頭文字を取った言葉だ。

患者さんご家族は、もう高齢で回復が見込めない時や癌治療の副作用で苦しむ姿を見たくないというときに迷いに迷ってDNARを希望されることが多い。

ナナチの姿は、そんなDNARを希望される患者さんご家族の姿にそっくりだった。

ナナチはきっも誰よりもミーティーが生きることを望んでいるし誰よりもミーティーのことが大好きだ。

ずっと、ずっとミーティーと一緒にいたいと願ってる。

けれど、ナナチはミーティーに不死であるという苦痛に遭い続けて欲しくないから自分の手でミーティーを殺すという道を選んだ。

そんな、姿がDNARを希望される患者さんご家族の姿に強く重なった。

本当は、誰よりも誰よりも生きてほしい。

寝たきりでもいいから生きててほしい。

けれど、生きるには医療処置が必要で医療処置は本人に大きな苦痛を与える。

鼻や口から陰圧のかかったチューブを入れられる吸引は酸欠状態になり苦しい。

蒸せて肺炎になることを予防するために鼻から管を通し胃に栄養を入れる処置は痛いし見た目が悪い。

点滴で、何度も針を刺せば血管がボロボロになり皮膚も赤くなっていう…

そんな様子を見て、家族は迷いに迷って本人のことを思いDNARを希望されることが多い。

ナナチが、ミーティーが苦しむのを見ていられず死を希望する様子はそんな家族にとても似ていた。

尊厳死の考え方が浸透されるようになった現代でもいまだ日本では積極的に治療しないことを「悪」とする風潮があるような気がする。

けれど、メイドインアビスではこの考え方に警鐘を鳴らしてくれているような気がした。

積極的に治療しないご家族の考えを肯定してくれているような気がした。

学校で読まされた「高瀬舟」(安楽死について問いかける話)を思い出した。

わたしだったらナナチみたいに大切な人を大切に思って殺す選択ができたかな?

ナナチは、強いな

苦行しかない世界で、現実を見て仲間と前に進もうとしていて

かっこよかったなあー

泣きました🤣

みなさんは、ナナチのことどう思いましたか?

以上、メイドインアビス10話の感想でした!

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