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シスジェンダーとは?意外と知らない性の世界。

ゲイ、レズビアン、トランスジェンダー…。
セクシュアリティにまつわるこういった言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?わたしの友だちも「あー!それ聞いたことある!」とたくさんリアクションしてくれます🕊

今回紹介するのは「シスジェンダー
こちらは、少し聞き慣れない言葉かもしれません。ではシスジェンダーは、どういうセクシュアリティなのか?一緒に見ていきましょう。

体の性とこころが一致している。それがシスジェンダー。

体の性とこころの性が一致している。それがシスジェンダーです。

体の性は「産まれた時にどういう性別に分類されるか」で、こころの性は「自分がどういう性別で生きたいと考えているか」という定義です。

シスジェンダー①

いろんな概念が出てきてこんがらがってしまいそうなので例え話を。
赤ちゃんが産まれてくる頃、産婦人科の先生から「この子はおとこのこですね〜」と言われると思うのですが、これが「体の性」です。生物学的な性、なんて言われたりもします。
大きくなって意識がはっきりしてきてから「自分はおとこのこなんだな」と自覚する、これが「こころの性」です。

なので産まれてくる頃、先生から「おんなのこ」と言われても、生きていく中で「やっぱり自分は男の方がしっくりくるな!」と感じる場合は、トランスジェンダーと言うんです。ざっくり説明してしまってすみません。

 実は何気なくわけられている「男性」や「女性」といったアイデンティティにも名前がついているんですね。 

わたしは完全に「男性・女性」なの?

なるほど、なんとなくシスジェンダーのイメージはできたかも。でも100%男女って分けるのも難しくない…?そう思った人もいるかもしれません。

大部分はシスジェンダーに納得しているけど、「こういうところは男性っぽくないな」みたいに、少しだけ「あいまい」な部分がある人も少ないと思うんです。 実は、そうした性別の捉え方を「デミジェンダー(demi gender)」と言ったりします。 またよくわからないカタカナが出てきた…!そう思われたあなた、あと少しだけお付き合いください…!

シスジェンダー① – 1

例えば感覚的に「自分は女性であると、95%納得しているけど、5%は男性でも女性でもないような気がする」という捉え方をデミジェンダーと言います。そもそも、自分が男性であるか女性であるかの認識って生まれつきすべてが決まっているのではなく、 生きてきた環境で左右されることが多いです。なので、生まれてから死ぬまで100%の男性・女性なんてないのかもしれませんね。

「男性の考え方」「女性の考え方」って決めつけてない?

体とこころが一致している、といっても考え方までそうだとは言い切れないんです。代表的なのは「男性脳」と「女性脳」という言葉。 わたしの周りにもよく「やっぱりあいつは男性脳だから〜」「女性脳だから仕方ない」なんていう人がいます。 確かに「性差」は存在するかもしれません。

例えば、よく聞く「女性の方が共感能力が高い」は、確かに女性の方が高くなっています。 これまでも、男女の行動や思考は「脳の違いが大きい」という理由ですべて片付けられてきました。これを「ニューロセクシズム」と言ったりします。

シスジェンダー① – 3

しかし、近年の研究では「男性と女性の脳の性差は存在しない」ということが証明されてきたらしいんですね。 他にも、女性は感情豊かだ、という固定観念も脳の「海馬」という部分の大きさに関係していると言われていました。 ですが、研究を進めると男女で特定の違いはなかったのだとか。

自分や誰かを「あいつは女性だからこう考えるんだ」なんて呪いの言葉をかけて、勝手に決めつけてしまいそうになることもあるけれど、 そんな言葉はぐちゃっと丸めてどこか見えないところに捨てちゃってください。 男性脳、女性脳といわずに、「どうしてあの人はこう思ったのだろう?」と一歩踏み込んで相手を知ろうとしてみてください。 「男性だから、女性だから」という呪いよりも、自分や他の誰かを「輝かせる」言葉を伝えていけたら素敵だなと思います(↓我らが石田ゆり子様)

シスジェンダー① – 2

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、数あるセクシュアリティの中から、体の性と心の性が一致している「シスジェンダー」についてお伝えしました。

案外、こういった「これって普通じゃね?」「わざわざ分類する必要ある?」ということも、掘り上げてみたらいろんな発見があるのだと思います。

この他にもたくさんセクシュアリティについての概念はあるので、海を潜ってお宝を発見するような気持ちで調べてみてください💰 まだ知らなかったあなたが見えてくるかもしれません。

そういえば自分のセクシュアリティってどこに当てはまるんだろう…と気になった方は、ぜひセクシュアリティを分析する「anone,」も使ってみてくださいね!それではまた、次の記事でお会いしましょう🌱

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