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なぜまたアイドルを志そうと思ったか


出雲にっきです。
この度TRASH-UP!!さんの新グループ「innes(イネス)」のメンバーになりました。アイドルをします。



以前noteで、もうアイドルはやらないと思う、と書いたことがありました。またアイドルになれるなんて、自分が一番思っていなかったし、一番驚いているのはわたしかもしれません。だから経緯を、出来るだけなるべく丁寧に伝えたくて(わたしは言葉を書く人間だから)だから今日はここに書きます。


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アイドルの道を離れてから一年間、自分たちの力だけで活動をしていました。自由律俳句ユニットひだりききクラブとして自由律俳句をしたり、イベントをしたり、個人で被写体やMVに出たり、沢山の人に支えられながら、取捨選択は自分たちで。

以前と違う完全なフリーランスだけど、それでもなんとか頑張ろう、わたしたちにとっての礎を作ろう、と思ってすずめちゃんと始めたのが自由律俳句ユニットひだりききクラブです。それはとっても楽しく、やり甲斐もあり、またこれからもどんどん前進していきます。

わたしはinnesの出雲にっきである前に、ひだりききクラブの出雲にっきだから。



アイドルのお話を頂いたのは2月の終わり、奇しくも誕生日でした。この時点では未来のことなんて全く考えられなかったです。


少し話がそれますが、そもそもわたしは文芸と音楽が大好きです。人生でどうしようもない時にわたしを守ってくれたのはイヤホンと図書館で、図書館の死角の椅子にうずくまってアイドルとロックンロールを聴いてました。ジョニーサンダースも毛皮のマリーズもSPANKHAPPYも、でんぱ組.incもサニーデイも岡村靖幸も、なんだって白いイヤホンの中から聴きました。こんな人が救われたり狂ったりすればいいなと思って大槻ケンヂの「グミ・チョコレート・パイン」を匿名でアンケートに書いて図書室へ蔵書してもらったこともあります。

上京しても音楽と文芸はわたしの元を離れませんでした。文芸としてのnoteだったり、音楽を纏って輝けるアイドルだったり、学生時代以上の形でそれは昇華されて、わたしはとっても楽しくしあわせでした。

音楽としての立場は昨年一旦終わってしまって、だからこそもう無いなと思っていました。歌うことは好きだけど、音楽はリスナーとして聴くので充分だ。ひとりで音楽をやろうとは端から思っていなかったので、「いつかできればな」くらいの薄い希望だけ残して気持ちにそっと蓋をしました。



運営さんから始めて連絡をもらった時、とっても驚きました。現実味もなく、とりあえず話を聞きに行こうと思い打ち合わせをしました。多分3回くらいお会いして話したと思います。

音楽性やこれからのビジョン、どんな事をしていきたいかなど沢山聞いて、たくさん考えて、いろんな人に相談して、何ヶ月も決断を迷いました。魅力的だけど、魅力的な職業だからこそ、わたしにはもう一度アイドルなんて出来ないだろうと、お断りしたこともありました。


それでも、お話をして、TRASH-UP!!さんと一緒なら、大好きな音楽ができるかもしれないと思ったこと、みんなが個人でも頑張りつつ、グループ活動が出来るアイドルにしたいと言っていただけたことから、それならひだりききクラブをしながら、どちらの糧にもなれるようなアイドルができるかもしれないと思い、決断しました。


出雲にっきとしての活動を終えるまで選択肢はずっとあると思うんです。流動的に、終わるその日まで。


だからこそ、ちゃんと選んでいきたい、自分の意思で。

でも、もしかしたら自分の選択で、たがい違いにボタンをかけ違ってしまった、みたいなことも起きるかもしれない。それでもね、わたしは今まで失敗は沢山あるけれど、悲しいことも少しくらいあるけど、人生の選択に何一つ後悔はないんです。ぜんぶの記憶がわたしのからだをつくっているから


たくさん驚かせてしまったかもしれません。ごめんなさい。でもわたしは、この身体でアイドルと文芸をしていきたいと思います。大好きな音楽と大好きな文学、どちらも絶対蔑ろにはしません。アイドルとしていろんな景色を見て、それを文章にして、その文章をたくさんの人に読んでもらえるような、そんな風になればいいなと思っています。

文芸するアイドル、出雲にっきはこれからです。
できることなら一度、あなたの目で確かめてほしい。
ひだりききクラブ、そしてinnesを、今後共々よろしくお願いします。



出雲にっき

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