濃厚接触者になりました(Day 3)

3/23(水)(Day 3)

6時半起床。
トータル睡眠時間は4時間といったところ。至って通常運転だ。
体温は36.5度。

朝ごはんとして、インスタントスープ、プチダノンヨーグルト、ヤクルトを運んできてもらう。
ごく定番の私の朝ごはんだ。

9時半、職場より連絡。
書面で濃厚接触者であることを証明できぬ場合、この蟄居の14日間は有休扱いとなるという衝撃の事実を告げられる。
もしくはテレワークという形をとるか、の二択らしい。

有休を消化しない特別休暇扱いになった場合でも(当然そうなると思っていたのだが)、テレワーク対応、つまりメールベースでの仕事はできるだけ対応するつもりだった。
だが正直、現在の私の仕事の7割はテレワーク向きではない。
なので体としては休暇という形をとる予定だったが、有休となると納得がいかない。
そして、恐らく保健所も感染者ならばいざ知らず、濃厚接触者の証明書類などは発行しないであろう。
(事実、後程保健所に確認したところ出してはいないとのことだった。そんなことは当然職場の人事サイドがとっくに把握しておくべきことだと思う。
出もしない書類を求めて有休扱いにしようなんてとんでもない話だ)

あまつさえ、まだ濃厚接触者の段階なので自宅待機すべきかどうかも…(ごにょごにょ)
などと言うので、
"保健所からは14日間の自宅待機を要請されましたよ?そちらがいいのであればなんなら出勤しましょうか?"
と畳み掛ける。

結局テレワーク、ということで妥結したのだが、余り、いや大いに納得はいっていない。
テレワークという結論には文句はないのだが、その筋道(書類を要求するなど)は全くもってアナクロニズムだと思う。

11時ごろ、漸く地元の保健所から連絡が来た。
曰く、
・明日到着でPCR検査キットを郵送する
・唾液を採取し、その翌日(明後日)の指定された時間に保健所に渡す
・その際には公共交通機関は使わない
(私は車が運転できるが、そのような手段がない場合はイレギュラーとして何か指定されるらしい)
・その翌日、或いは次の日には結果が出る
・代替手段として指定の医療機関で受けることも可能だが(であれば本日でも可能)、かなりの待ち時間が発生する
・私(保健師さん)の意見としてはまだ感染者と接触して間がないのでそれほど急がないほうが逆にいいと思う
とのことだった。

私は高齢の両親と同居していることを話し、彼等の検査はできないのかと尋ねた。
すると、
・あなたはまだ濃厚接触者。濃厚接触者との接触者は単なる「接触者」であり、検査を希望する場合は公費ではなく私費扱いとなる
・あなたが感染者となれば一つレヴェルが繰り上がって公費で検査可能
とのことだった。
非常に筋道が通っており納得する。
また、そうとなれば私が濃厚接触者である時点で、高齢両親との同居を理由にホテル隔離はしてもらえぬな、とも理解した。
あとは、保健所に検査結果を渡しに来た際の対応指示、もし症状が出た場合の指示、連絡先、同居家族がいる場合の注意事項、そして万が一地震が起こった時の避難場所(感染者、濃厚接触者は避難場所が普通の人とは異なる)などの話を矢継ぎ早に受けた。
所要約30分。
非常にわかりやすく、手慣れている感じがした。

電話を切り、取り敢えず職場に報告する。
職場からは、より詳細な接触時の状況(何時のどの電車に乗って、何時にどこで会って云々)の提出依頼が来た。
…電車、要るか?
と思いつつ、素直に従う。

さて、濃厚接触者に昼が来た。
(「サラメシ」風に)
昼ごはん、の前にまずは運動をする。
なくしたと思っていたエクササイズDVDを発見したので、まずは初心者向けの30分コースをこなす。

文字通り死にかける。

思えば昨年6月に終了した緊急事態宣言以降、ずっと運動をさぼっていた訳である。
笑うくらい体力が落ちていて、実際笑う。
同時に、これからは1日2回をノルマに自分を追い込もうと思った。
どうも、一般論的シバキアゲは嫌いなくせに自分に対してはシバキアゲの傾向が強くて困る。
忌避するものはとことん忌避するので、決してストイックではないのだが。

その後に昼ごはん。

・ランチパック(たまご)
・野菜ジュース(V8)
・いちごたくさん

ざっかけな割にバランスが取れているとは思う。
写真をツイッターに上げたところ、フォロワー様より「V8の缶がウォッカの割材にしか見えない」とのご指摘を受け、流石フォロワー様、よく私のこと分かってるな、と思う。
昔これをよく職場で飲んでいたのだが、
「お前が飲むとチューハイにしか見えない」
「仕事中ですよ、やめてください」
などと酷い誹りを受けたことを思い出した。

午後からは真面目にテレワークに取り組む。
…と、一通のメールに目が留まった。
「個食徹底のお願い」
…?
よく読んでいくと、
「いつから集まって昼食がとれるかとのことですが、○○部(衛生部門)に問い合わせたところ、✗✗さん(私)が復帰するまでは不可とのことです」
あ。
そういえば、3月末で異動する人のお別れ会として、送別会もできないからせめてお弁当取ってランチ会しようって言ってたな…

ごめんなさい………!!!
(エアスライディング土下座)

多分、この瞬間が今までで一番きつかったと思う。
年度末に仕事を休んでしまうことの罪悪感は勿論あったが、でもどこかで仕方がないよね、このご時世誰もでも起こりうることじゃん、と思っていた。
でもこれは…
異動する人は、随分長くここにいらした人だった。
皆さんも、そして私もこの状況でできる限りのことをしてお見送りしたいな、と思っていた。
それを他ならぬ私が阻害した、という事実は、かなり心にきた。
終業後(つまり誰も返事をよこさないであろう頃)、メンバーであった女性社員各位に再度お詫びのメールを送った。
これも昨日と同じく、純然たる私の「懺悔」だ。
つまり、自己満足。

話は前後するが、夕刻に話を戻す。
退勤と業務報告のメールを上司に送り、再び30分エクササイズに取り組む。
そして、再び死にかける。
この筋肉痛が明日くるか、明後日来るかが自分の体力年齢の試金石だな、と思いつつ、よろよろと風呂に入る。

本日の夕飯は、
・かつおのたたき
・小松菜とアサリの炊合せ
・大根おろし
・なめことわかめの味噌
だった。
どれも大好物である。
とりビーと熱燗でゆるゆると頂く。

その後はドラマを見たり、本を読んだりする。
ドラマは何を今頃、の「アンナチュラル」だ。
先日、友人のご厚意でMIU404のBlu-ray BOXをお借りすることができ、1話目でまんまと嵌り連続再生待ったなしループに入った私であったが、友人からの「MIUが気に入ったのであれば…アンナチュラルを見るのです…」という洗脳、いやサジェストに押され見ることにした。
結論ですが、めちゃくちゃ面白いです。
ご存知でしたか。すみません。
ただ、1話目ではMARSが題材になっており、「コロナウイルス」の連呼に終始びくっ、となったことは否めない。
ドラマ内で描かれたウイルスへの対処や人々の反応といった問題は、まさに私達が今対峙している現実だ。
そして今では、コロナの語の指すものは新型コロナウイルス一辺倒になってしまった。

夜半すぎに就寝。(つまり、ベッドに入るだけ)
体温は36.6度。
ここからもまた、1時間おきに起きてはまた気を失ったように寝る、ということを繰り返す。
うつらうつらしつつもうっすらと筋肉痛を感じ、まだまだ若いじゃん私、と少しいい気になったりもした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?