濃厚接触者になりました(Day 8)

3/29(月) Day 8

体温:36.4℃

朝8時前に起床。
ゆうべ寝たのは4時なので、安定の4時間睡眠だ。
睡眠時間自体は普段とそう変わらないが、油断するとすぐに夜型に戻るのでいけない。

腐っても(?)リモートワークなので8時半には着席する。
どうせいつものように閑古鳥が鳴くのだろう。
と思いきや、案外な仕事の多さにあわあわとする、
朝ごはん(ヨーグルト、ヤクルト、カップスープ。定番)を片手でとりつつ、ばたばたと対応する。

途中、書類をPDF化する必要があったのでプリンタとChromeBOOKを繋げたら、そもそも対応していないことが判明した。
愛機iMacはデスクトップだし、スキャナはUSB接続の必要があるし、プリンタはiMacから遠く離れているし(普段はWi-Fi印刷しているので支障はない)、慌てて親のノーパソを借りる。
やれドライバインストールだ(今時サイトダウンロードだった)やれプリンタ側の設定やらでてんやわんやだったが、なんとか目的を達することができた。
これ、職場だと1分でできるのにな。
仕事嫌いな私だが、今日ほど職場復帰したいと思ったことはなかった。

その合間に、今年度で部署を定年退職される最高職位の方にメールを送った。
この方は私の「恩人」とは違う人なのだが、何故か私の短い職歴の中で3箇所の職場でご一緒したお方である。
ある部署で私が上司からパワハラを受けトラブった際、異動の手筈を整えてくださったのもこの方だった。
退職当日には心から御礼を、と思っていたのに、この事態故お目にかかることもできなくなった。
なので、前もって感謝、そしてご挨拶も叶わないことへのお詫びのメールを送った。

即座に(私のものよりも)長文のメールが返ってきて恐縮する。
「あなたの方こそ辛いでしょ。大変でしたね」的なことが書いてあり、思わず落涙した。
やはり、偉い人は偉いだけのことがある。
そんなトートロジーに似た感慨を抱いた。

昼ごはんはご飯半膳、ミニ豆腐、卵焼きひとつ、明太子、味噌汁。
これを食べた後運動しよう、と思っていたのだが、途端に激しい倦怠感に襲われ倒れ込む。
今日は快晴だったし、気圧のせいというわけでもなさそうだ。
認めたくはないが、恐らくこれはメンタル由来のものだと思われた。

今日でPCR検査を受け三日目。
保健所からは依然、連絡は来ない。
最悪の場合(陽性)を考え、スーツケースには様々な物品を既に放り込んでいる。
先にホテル療養している友人のアドバイスにより、ドライフルーツに干し芋、アマノフーズの味噌汁なども準備した。

…で、どっちなんだ。

このsuspendされている感じが、本当に嫌だった。
どういう結末でもいいからどっちかにしてくれ、という苛立ちが募る。
つまり、大阪弁で言う生粋の「いらち」なのだ。私は。

倒れ込みつつも仕事はこなしているうちに、夕刻となった。
うん。もう無理。
保健所はさぞかし業務が逼迫しているのであろう、と今まで遠慮していたが、我慢ならなくなり電話をかける。

「…はい、もしもし」
2コールで出たことに少々驚く。
「あの、…と申しますが、金曜に検査を受けたのですがまだ通知がなくて…」
「あら」

あら?

「じゃあお調べ致しますので、お名前をフルネームでお願いいたします」
「…です」
「では暫くお待ち下さい」

結果、出てるんかい。
自分で電話かけなあかんのかい。
ほな早よいうてくれや。

誠に申し訳ないことながら、待受の音楽が流れる間、一人心の中で毒づいた。

「はーいお待たせ致しました。陰性ですねー。
すみません、お待たせしてしまって」

えらいあっさり言うやん。
嬉しさより先に突っ込みマインドが発動した。

「…ですが、最初通知があった待機期間はお守りくださいねー」
「…はい」

電話は切れた。

思わずはぁぁぁぁ、と溜息が漏れる。

取り敢えず階下(両親)に電話をした。
(ここのところの彼等との通信手段は電話である。LINEも一応やってはいるが、まず着信に気付くことがなく使えない)

「どしたん?」
「陰性」

暫くの間の後、いやあああああ良かったわねええええ、と大学合格以来に聞く歓喜の声が流れてきて、なんというかほんとにすまなかった、と思った。

その後職場やらツイッターやらにも報告する。
(両者が同等なのはどうなの)
そして、粛々と運動を行った。
これからはメンタルがどうの、というエクスキューズは効かない。
出勤までできるだけ体力が落ちぬよう、自己管理せねばならない。
こういうところは我ながら意外と真面目なのだ。
クズな部分はとことんクズだが。

夕飯は皿うどん、大根おろし。
「うどん」とは雖も揚げ麺は胃にくるので、ほぼ八宝菜で構成されている一皿と相成った。
けれど、その後少し足りないと思えたのでミニ豆腐を追加して食べた。

という訳で、ひとつ肩の荷は下りた気がするが、禊の期間はまだ明けない。
これからも粛々と過ごしていくのみだ。


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