緊急事態宣言15日目-過疎職場よ永遠なれ(無理)(2020/4/23)

AM4:00 起床

早起きなのではない。
寝れないんだよぉ
(CV:サイコロ2で2晩連続深夜バスを引き当て、壇ノ浦PAで窮状を訴えるミスター)
いやほんと、何度もいうけどこのところ3時間以上眠れない。
昼寝はするけど一瞬だ。
でも今日は約1週間ぶりの出勤日なんだよね。
まずいな。

PM5:00 家を出る

どうせ早く起きてもすることもないので、とっとと職場に行って溜まってるであろう仕事をやっつけにいくことにする。

今日のいでたちは
・海迷彩ハット
・メガネ
・マスク
・キャプテンアメリカパーカー(しまむら)
・ジーンズ
・スニーカー
・巨大リュック
のお品書きである。

本当は海迷彩ハットとお揃いのリュックで目指せ青い浅草氏※コス!だったのだが、今日は件のポリ袋防護服を50枚「納品」せねばならなかったので、この前と同じく無地の巨大リュックを背負った。

※え?まだ浅草氏知らない?
早く読むなり見るなりしてください。『映像研には手を出すな』。

始発電車は思ったほど空いてはいない。
仕事仲間なのだろう、おばちゃんの集団が顔を付き合わせてきゃっきゃと笑いさんざめいていた。
楽しいことはよいことだ。
それが今やどれだけ贅沢な楽しみであることか。

PM6:00 職場に着く

一週間ぶりのキャンパスにはツツジが咲いていた。
引き篭もっている間に過ぎ去った時の証左にぎょっとする。

そもそも、ツツジは苦手だ。
あの派手派手しい色でみっちみちにどちゃっと咲き誇っているのを見ると声なき威圧というか圧力というか、って殆ど一緒か、まあとにかくその圧倒的な数を恃みとする視覚のクラスタ攻撃に晒され蹴倒され、たじたじとなって逃げたくなる。
しかし、現時点ではまだ花のつき始め程度で疎らだったし、早朝の光はまだ仄暗く、いつになく落ち着いて?眺めることができた。
白やピンクの花弁のものは、ひとつひとつよく見ると可憐と言えないこともない。
やっぱりとことん、集団とかみっちりとかいう特質が苦手なんだと思う。

AM6:10 「納品」完了

ポリ袋防護服を所定の提出場所たる段ボールに詰める。
10枚単位の提供が殆どのところに50枚どーんと入れるのは気持ちが良い。
あと50枚、頑張ろう。

AM6:15 お仕事スタート

まあ積んである積んである、紙の書類。
しかしよく見るとそれらの殆どは決裁済、対処済のものばかりでファイリングすれば完了するものであるらしかった。
なんだよかった。今日楽勝じゃん。

AM8:30 皆さまご出勤

そんな風に思ってた時期が僕にもありました。

なんせ我が仕事は総務系。
そして普段4人体制のところ今日は私が1人。
上司の仕事も非常勤さんのお仕事も全部降りかかってくる。
やれ郵便だの、やれ組織内郵便だの、重い荷物が届いただの(こんな時にこんなもの頼むんじゃねえ、と毒づきつつ台車でせっせと発注主の元へ運ぶ)弁当注文お願いしますだの(こんな時くらい自分で頼め。てかコンビニ行け)あそこの鍵ないんです!どこか知りませんか?だの(こっちだって6日ぶりに来たんだ知るわけないだろう)ちょっと手が足りてないんです手伝ってください!だの(君んとこ2人やろぼかぁ1人だ)
とまあ、ただでも膨れ上がった通常業務の他にもこういった雑用が山のようにある。

当然オフィスの建物内を走り回る羽目になるのだが、私のセクションは最上階に位置する。(といっても4階だが)
そしてエレベーターはコロナ感染の危険があるので使いたくない。
というわけで必然的に階段登り降り強制エクササイズの刑に処せられることになる。

まあ毎日エクササイズはこなしているし(筋肉目線)普段であればどうということもないのだが、残念ながら私はマスクをしている。
それも密閉度の高いサージカルマスクを。
息苦しいったらないんだよぉ
(冒頭のミスターリスペクト)
ついついぜいぜい口で息をしてしまうが、マスク越しとはいえこれって本当にいいんだろうか。
おまけに私は睡眠ナポレオンマンだ。
だんだん頭が朦朧としてくる。
ちょっとしたナチュラル(?)ハイだ。

PM1:00 おつかいで外に出る

お天気もよくうららかな春の昼下がり。
桜こそ終わったが、我が緑いっぱい(しかない)職場には前述のツツジやらハナミズキやらが花をいっぱいつけている。
何もかもがいつも通りだ。

と思いたいが、これは異様な光景だ。
時は4月下旬、そろそろ大学に慣れてきた入学生は(まだ)真面目に授業を受け、またサークルオリエンテーションなどを経てどのサークルに入ろうかと悩む、またはもう入って新歓行事で歓迎されている頃だろう。
要はこの時期キャンパスは学生で溢れかえっているはずなのだが、並木道を歩いてもほぼ人っ子一人見かけない。
そりゃそうだ。キャンパス封鎖してるんだから。
確かにうちのSキャンパスには1,2年生は少なく、おまけにだだっ広いのでそもそも人口密度は低いのだが、それにしても誰もいない。
ゴーストタウンならぬゴーストキャンパスだ。

おつかい先は保健センターである。
入り口を見ると自動ドアは半開きのまま動かず、その前には小さな可動式のホワイトボードに透明テープで雁字搦めにされたチャイムがある。
なんだこれ?
この前こんなのなかったぞ。
とりあえす押してみる。

「誰そ」
「○○セクションの○○と言います」
「何の用ぞ」
「あ、いえ、書類ができたので取りに来いと言われたので…」
「しばし待て」

しばし待った。

「うむ。通ってよい」
「ありがたき幸せ」
「待て」
「まだ何か?」
「そこなアルコール消毒液でよく手を清めよ」
「御意」

というのはまあフィクションだが(そらそうよ)その実、そのくらいのものものしさだった。
そりゃ場所が場所ですし。

PM4:00 退勤

最後に危うく忘れかけていたゴミ出し台所仕事を慌ててこなし、業務終了。
いやー、確かに1人何役もこなすのは大変だけど、それよりもやっぱり1人で仕事をやるというのは快適だし心地よい。
そして数名しかいない広いフロア。
人の気配を感じない環境。
こんな職場ならば毎日来てやってもよい。
(ぼっち目線)
げに私の本質はミザントロープなのだと再確認する。



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