魔鍾洞

2019年4月環境魔鍾洞オルターガイストについて(ブロック予選で使いたい人向け)

初めまして。 
今回は「魔鍾洞」入りの【オルターガイスト】デッキについての解説、回すうえで意識すること、および対策を書いていこうと思います。
この記事では、【オルターガイスト】デッキを使ったことがある、または対面したことがある人向けに書いていますので、カードのテキストは省略させていただく部分がございますがご了承ください。
この記事を読んで少しでもお役に立てれば幸いです。
また、自分自身も今後ブロック予選やCSが控えていますので、「2019年7月」のリミットレギュレーション発表までは一部有料部分もございますのでそこはご了承ください。

※この記事では【オルターガイスト】と記載した場合は【オルターガイスト】デッキのことを指し、単にオルターガイストと記載している場合は「オルターガイスト」のカテゴリカードを指すことにします。

目次
1.魔鍾洞とどうやって向き合うか
 1-1.魔鍾洞を使う
 1-2.魔鍾洞を使われる
———以下、有料となります———
2.サンプルレシピ
3.採用カードの吟味について
 3-1.手札誘発何をいれるか
 3-2.罠は?
 3-3.エクストラデッキの選択
4.各デッキに対するプラン
 4-1.対【オルフェゴール】
 4-2.対【転生炎獣】
 4-3.対【サンダードラゴン】
 4-4.対【オルターガイスト】
5.終わりに

1.魔鍾洞とどうやって向き合うか

1-1.魔鍾洞を使う

 魔鍾洞は一度成立してしまうと【サンダードラゴン】や【オルフェゴール】、【ガンドラ1kill】のようなデッキではメインギミックでこれを剥がすことができず、いわゆる「詰み」の状態を作ってしまう恐ろしいカードです。特に今環境では【オルフェゴール】が先攻時に安定して強固な盤面を作れることから上位プレイヤーから支持されているので「魔鍾洞が入るデッキを組む」というのは「【オルフェゴール】に対してメインデッキから有利を取れる」と言っても過言ではありません。

 特に魔鍾洞を【オルターガイスト】で使うメリットとしては以下の2点があげられます。

 ・手札事故をごまかせる
 ・他のデッキに比べて魔鍾洞の解除が容易

 一つずつ解説していきます。

 ・手札事故をごまかせる
【オルターガイスト】の強い動きといえば「オルターガイスト・マルチフェイカー」で「オルターガイスト・シルキタス」を特殊召喚し、「シルキタス」の効果で「マルチフェイカー」を手札に戻しながら相手の妨害をすることで毎ターン「マルチフェイカー」の効果を起動しながら妨害を行うというループを発生させることでしょう。
しかしながら2019年1月の制限改定により「マルチフェイカー」が制限、「マルチフェイカー」をサーチしつつ自らも「マルチフェイカー」の展開の起点となる「パーソナル・スプーフィング」が準制限になったことでリリース当初と比べ3枚分「マルチフェイカー」が少ない状態になっています。
 当然「マルチフェイカー」に繋がらない初手が来ることもあるでしょう。そもそもモンスター自体が手札に来なかったり「メリュシーク」しか手札に来なかったりすることもあるかもしれません。「メリュシーク」を「リンクリボー」や「転生炎獣アルミラージ」に変換することで一応「マルチフェイカー」をサーチすることができますが、「灰流うらら」や「幻創竜ファンタズメイ」が直撃しますし、かといってそのまま「メリュシーク」単騎で置くのも後ろに「プロトコル」がないのならせっかくの直接攻撃からの除去の効果が生かされません。

ただ、魔鍾洞(メタバースで発動)が貼られている場合は相手は魔鍾洞を処理しないとまともに戦闘ダメージを与えられないのでモラトリアムを生むことができます。相手が魔鍾洞の処理に四苦八苦している間に悠々と初動を引くまで待つことができるのです。

・魔鍾洞の解除が容易
【オルターガイスト】は「マルチフェイカー」はもちろん、「オルターガイスト・マテリアゼーション」や「オルターガイスト・エミュレルフ」など相手ターン中にモンスターを出す手段がたくさんあります。なので手札が十分整うまで待ってから相手ターンのエンドフェイズに「エミュレルフ」発動→「魔鍾洞」自壊→適当な罠カード発動→「マルチフェイカー」効果発動という風に相手ターンは魔鍾洞で動きを止めておいて自分のターンは魔鍾洞の影響を受けずに展開する、ということができます。
これは例えば【閃刀姫】であれば「マルチロール」や「エリアゼロ」張替えで対応する部分であり、「魔鍾洞を使うデッキならばメインギミックから有効な魔鍾洞解除手段も兼ね備えている方がいい」というのは別に【オルターガイスト】に限った話ではないことが分かります。

1-2.魔鍾洞を使われる

相手の魔鍾洞を利用するつもりで極力自分の場にモンスターを残さないようにしましょう。リンク召喚をしてしまうと自分のモンスターをどかすのが難しくなってしまうので極力決めきるときにしましょう。キーカードは「パーソナル・スプーフィング」です。

モンスターを減らす方法としては
・自分のリンク召喚に「神の宣告(警告、通告)」(そもそもアドを失う行為なのに相手が宣告を持っているとカウンターされてしまうことがありさらに不利になってしまうため非推奨)
・パーソナル・スプーフィングや「オルターガイスト・プロトコル」のコストでフィールドから消す
・一度パーソナル・スプーフィングの効果で「オルターガイスト・クンティエリ」をサーチし、アドバンス召喚、再度パーソナル・スプーフィングを発動し「クンティエリ」をフィールドから消す(リンクモンスターを出したあとにメタバース魔鍾洞を踏んでしまった時)
などがあります。

そのほか「強制脱出装置」や「ハーピィの羽根箒」、「バージェストマ・ディノミスクス」等も回答になりますね。

以上、ここまでで【オルターガイスト】に魔鍾洞を搭載する利点や【オルターガイスト】が行う魔鍾洞対策を書いてきました。

ここからは実際に使っているデッキを採用理由を交えながら解説していきたいと思います。

——ここまで無料——

2.サンプルレシピ

まずはご覧いただきありがとうございます。
メインデッキについては、私は初動を引けずに負けることを嫌って強欲で謙虚な壺を2枚足して42枚にしていますが、誘発を握るうえでデッキ枚数を妥協したくないという人は強欲で謙虚な壺を2枚削って40枚にしていいと思います。
サイドデッキ、エクストラデッキは後述する「やぶ蛇」を入れるかどうかで変わってくるのでとりあえず「やぶ蛇」入れるかどうかはおいといて確定枠はこんな感じだよということで13枚ずつ記載しています。

3.採用カードの吟味について

3-1.手札誘発何を入れるか

・灰流うらら 
 解説不要

・増殖するG 
 どうせ通らないんだから減らすという意見も散逸されますがここに墓穴踏めばその分残りの誘発が通りやすくなると思うので個人的にここを減らすのはナンセンスかなと思います。

・無限泡影
 決まりづらくはなりましたが泡影フェイカーのアニメコンボはまだ健在で狙えるなら狙っていきたいので3枚入れましょう。

・エフェクト・ヴェーラー
 引いているかどうかで「電光ー雪花ー」に対する耐性が変わってきます。【サンダードラゴン】がいる環境ならばなるべく入れたほうがいいでしょう。

・アーティファクト・ロンギヌス
 相手のデッキによっては引くと1枚ハンデスになってしまうのでメインには入れづらいですが、後攻時は【サンダードラゴン】、【オルフェゴール】のメインギミックに刺さるだけでなく、単に「墓穴の指名者」や「抹殺の指名者」を無効化して他の誘発を通しやすくする役割があるので一定の評価をしています。

——ここから入れなかったもの———

・PSYフレームロード・γ
 一番強い誘発だと思いますが魔鍾洞成立後は腐ってしまう点、無限泡影とかみ合いが悪い点、2枚以上引いてしまった場合は基本デュエル中に1枚しか発動できない点などを考慮するとロングゲームをするこのデッキとは相性があまりよくないです。

・D.D.クロウ
 【転生炎獣】や【閃刀姫】も厚くみるならこっちだと思います。アーティファクト・ロンギヌスとの選択枠です。

・幽鬼うさぎ
 【オルフェゴール】の展開が「ディンギルス」「ガラテア」「クリマクス」「霧剣」の場合は適当なカードでクリマクス踏んで魔鍾洞貼ればいいので正直このカードはいりません。ただ「聖杯の神子 イヴ」を採用して先攻盤面に「ヴァレルロード・S・ドラゴン」を絡めてくる型が増えれば幽鬼うさぎが直撃するようになるので候補に入れてもいい1枚だと思います。

3-2.罠は?
実はメタバース魔鍾洞で5枠使ってるおかげでこのデッキのメインには罠に割くスペースがあんまりありません。なので採用枚数も最低限となっています。

・オルターガイスト・マテリアゼーション×2枚
正直1枚でもデッキは回るのですが、回収効果を意外と使うこと、2枚あると墓穴の指名者のケアになることから2枚です。

・オルターガイスト・エミュレルフ
このデッキにおいてのこのカードはフリーチェーンで発動できて場のモンスターの枚数を調整するという役割が大きいです。もちろんマリオネッターとマテリアゼーションとの組み合わせで上振れ展開ができるのは今まで通りです。

———サイドデッキ———

・拮抗勝負
【転生炎獣】後手、【オルフェゴール】後手、ミラーなどメリュシーク1枚で先攻盤面が返らない相手に入れます。特に【転生炎獣】相手だとメリュシークでロアー踏んでフェイカーサーチ、バトル終了時拮抗勝負発動すると処理後にフェイカー効果が使えるのでかなり刺さります。

・タイフーン
魔鍾洞が入るデッキ、ペンデュラムデッキ、【閃刀姫】、【ガンドラ1kill】などに入れます。

・王宮の勅命
先攻全般入れます。「メタバース」で持ってこれる「魔法族の里」との選択ですが、意外とモンスター+里の2枚が揃いづらく自分だけ魔法を発動できなくなることが多かったので勅命にしました。

やぶ蛇で出てくればとりあえず1ターンのモラトリアムを得ます

・やぶ蛇について
どうしてわざわざこのカードを選択肢に入れるかというと【ガンドラ1kill】などの「羽根箒」からのワンキルに対する回答が必要だと感じたからです。特殊召喚先の候補としては定番の「RR-アルティメットファルコン」や「セキュア・ガードナー」だけでなく、もともとデッキに入っている「マルチフェイカー」や「オルターガイスト・へクスティア」でもよく、似たようにエクストラデッキを圧迫する「超融合」に比べて「強欲で金満な壺」の影響が少ないのも利点です。
しかしながら、伏せ割りを魔鍾洞に決め打ちするような人が多い環境では腐ってしまうこともあるのでここは環境を見て入れるか決めましょう。
候補としては「強制脱出装置」、「次元障壁」、「超融合」、「バージェストマ・ディノミスクス」などです。

3-3.エクストラデッキの選択
「強欲で金満な壺」の存在から1枚ずつばらけさせるよりもよく使うものは複数枚採用しましょう。
また枚数は
①メリュシーク1枚から出せるリンク1:3~4枚
②へクスティア:3枚
③プライムバンシー:2枚
④その他のリンク2:1枚以上
⑤その他のリンク3以上:3枚以上
ここまで確定であとは細かな部分を決めていけばいいです。
①~③は省略して④と⑤の候補を書いていきます。ちなみに④の2枚目と⑤のどちらを入れるかで迷った時は経験上④を入れたほうがいいです。
じゃあ④から

・トロイメア・フェニックス
特筆すべきところはありません。へクスティアの下の位置にリンク召喚すると手札交換しながらリンク3~4を目指せることは覚えておくといいかもしれません。

・魔導輝士デイブレイカー

成立すると毎ターン育っていく厄介くんです。マテリアとかマリオネッター効果でメリュシークをリンク先に出してメリュシークの効果含め伏せを2枚剥がしながらリンク3に繋がる動きはかなり強力です。是非試してみてください。

⑤リンク3以上のモンスター

リンク3

・トロイメアユニコーン
これも特筆すべきところはありません。無難に使いやすいリンク3です。
トロイメアモンスターに共通することですが、素材に「シルキタス」を入れることでリンク召喚成功時にチェーン1:トロイメア効果(オルターガイスト罠コスト)、チェーン2:シルキタス効果(対象コストで捨てた罠対象)とすることで実質ノーコストでトロイメアモンスターの効果が発動ができるということは覚えておいたほうが良いと思います。

・星杯戦士ニンギルス
素材に気を付けましょう。ユニコーンに比べると小回りが利きづらい代わりに毎ターン効果が発動できるのと、効果に手札が必要ない点、効果対象を取らない点が勝っています。

リンク4

・双穹の騎士アストラム
素材に気を付けましょう。(2回目)
基本的にこいつ強すぎてほかのリンク4要らないんですけど強欲で金満な壺の飛びによってはエクストラのこのカードが腐ってしまうこともあるので解決策として他のリンク4を入れてもいいかもしれません。

・ヴァレルロード・ドラゴン、ヴァレルソード・ドラゴン
素材に気を付けましょう。(3回目)
このカード自体は使ったことがある人は多いと思うので特に解説はありません。特にソードがないと成立しないワンキルとかもありません。

・揚陸群艦アンブロエール

あんまり素材に気を使わなくていいリンク4です。(それだけで利点になります。)効果ですが基本こいつを出すときにへクスティアかプライムバンシーを経由していることが多いのでどちらの効果も無理なく活用できます。

・おまけ
もし超融合を採用するならスターヴヴェノムとドラゴスタペリアが確定枠で枠があればパンツァードラゴンも入れているといいでしょう。

以上

4.各デッキに対するプラン

主にCSでみられるオルフェゴール、サラマングレイト、サンダードラゴン、あと面倒なミラーについて書こうと思います。
基本的に理解してほしいことは、メインで魔鍾洞を見せてしまったらサイド後の魔鍾洞は信用してはいけないということです。

4-1.VS【オルフェゴール】 
基本的に相手の展開の着地点が「バルディッシュ」「ガラテア」「クリマクス」「霧剣」「霧剣」の時について書こうと思います。
メイン先攻:意識することはありません。たくさん伏せて羽根箒が飛んでこないことを祈りましょう
メイン後攻:基本的に魔鍾洞に対する相手の回答は「クリマクス」「羽根箒」だけなので魔鍾洞を引いている場合は効果無効は「ガラテア」に撃ちましょう。引いてない場合は初動に当ててストップすることを祈るばかりです。

サイド後:相手も先攻を取ってくるでしょうし後攻選択でいいと思います
拮抗勝負×3 ロンギヌス×3 ワン・フォー・ワンin
魔鍾洞×2 メタバース×3 マリオネッター×1 強欲で謙虚な壺×1out
メイン後手と同じで魔鍾洞の部分が拮抗勝負になっているだけです
息が長いデッキではないので一度相手の思惑を崩すと一気に勝ちに近づけるでしょう。

4-2.VS【転生炎獣】
少ない初動の枚数から毎ターン良質な妨害を構え続ける強力なデッキです。魔鍾洞に対する解決札もメインギミックに存在するので、後手の魔鍾洞はあまり信用できません。とにかくミラージュスタリオの成立を防ぎましょう。

サイド後は先攻を取ります。
勅命 砂塵×2 トラップトリック in
無限泡影×1 羽根箒 魔鍾洞×1 メタバース×1 out

相手に選択権がある場合はさらに拮抗勝負を入れてメタバース魔鍾洞を抜きます

4-3.VS【サンダードラゴン】
超雷竜が成立してしまうとサーチが利かず初手ゲーになってしまいます。スプーフィング等発動する場合は超雷竜成立前が基本となります。幸いシルキタスやメリュシークのおかげで他のデッキに比べて破壊耐性そのものは重くないです。
あとこのデッキは魔鍾洞に対するメインの回答が乏しいのでメインはとにかく魔鍾洞を成立させましょう。
サイド後は先攻を取りますがエフェクト・ヴェーラーの枚数を減らすと電光—雪花—が裏目になるので気を付けましょう。

4-4.VS【オルターガイスト】
いかに相手にうまく魔鍾洞を決められないかに尽きます。対魔鍾洞デッキ全般に言えることですが、魔鍾洞自壊後からエンドフェイズ終了前までに展開することを心がけましょう。サイド後の拮抗勝負がよく刺さります。
in 砂塵の大嵐×2 タイフーン×2 トラップトリック 拮抗勝負(後手)×3
out 増殖するG×3 エフェクトヴェーラー×3

その他、この対面はどうする?といったことはtwitterなどで質問受け付けます。

5.終わりに

ここまで見ていただいてありがとうございました。
【オルターガイスト】は使ってて非常に楽しくなおかつ理解度が高まるとそれがそのまま勝率に現れるいいデッキだと思います。

あくまでこのブログに載っている戦術やレシピは私なりの「ヒント」なので使う際には採用理由などをじっくりと考えて理解度を高めて使いましょう。

質問、クレームなどはtwitter→@anohito_YPまでお願いします。

このブログを読んで魔鍾洞入りオルターガイストでブロック予選で結果を残す人が出てくれると幸いです。

みんなの力でまごうことなきくそカードである魔鍾洞を禁止カードにしましょう!!

おわり


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