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『はじまりのとき』セルフライナーノーツ

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2022年2月3日リリースのニューアルバム「はじまりのとき」の楽曲解説です。
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#楽曲解説

『はじまりのとき』セルフライナーノーツVol.2 「はじまりのとき」

さてお次は二曲目。アルバムタイトルでもある「はじまりのとき」についてのおはなしです。 普段の暮らしにおいて様々な場面で社会人として担う役割。それに相応しい言動を暗黙のうちに求められ、なかなか自由で無邪気に生きるわけには行かないものだ。だからせめてうたうときや、五線譜という真っ白なキャンパスの前では、何の制約も受けず自由でありたいと思っている。心模様をスケッチするように、どこまでも上機嫌に、どこまでも悲しげに。時にカラフルに、モノクロに。自由であればあるほどよいのだ。 休日

『はじまりのとき』セルフライナーノーツVol.1 「かぞくのじかん」

今回から早速楽曲についてのおはなしに入りたいと思います。 「はじまりのとき」再生のご準備はよろしいでしょうか? (ダイジェストでもイントロ部分をお聴き頂けます) アルバム一曲目を飾るは、LITTLE TEMPOさんのスチールパンのイントロが印象的な「かぞくのじかん」。 歌い出しの歌詞は 決まった予定のないお休みの朝に限って心が浮き立ち、つい早く目が覚めてしまったりするものですが、この曲は人生のご褒美というほど美しく晴れたある日の朝、誘われるように森の中を歩いた出来事を歌っ

『はじまりのとき』セルフライナーノーツVol.0 「はじめましてのごあいさつ」

こんにちは。歌手のアンサリーと申します。 みなさん、寒い日々をいかがお過ごしでしょうか。 先日、2月3日節分の日に(合わせたわけではないのですが)新しいアルバム「はじまりのとき」をリリースいたしました。北北西に向かい無言で恵方巻きに喰らいつく娘たちの姿を見つめながら、リリースの感慨をしみじみ噛み締めておりました。 今回のアルバム、これまでと違うのはオリジナル曲がたくさん収録されていること。コロナ禍は音楽活動を直撃し生の演奏の機会を奪ってしまいました。それまでスケジュール帳