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『はじまりのとき』セルフライナーノーツ

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2022年2月3日リリースのニューアルバム「はじまりのとき」の楽曲解説です。
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『はじまりのとき』セルフライナーノーツVol.5 「霧の向こう」

こんにちは!ご無沙汰しております。お元気にお過ごしでしょうか?本格的に不定期となっている更新をお待ちくださっているみなさま、大変ありがたく恐縮いたします。以前に下書きしておいた文章には「桜の時期も終わり、新年度も始まり」なんて書いてあったので、いやはや光陰矢の如しであります。 アルバム「はじまりのとき」も発売から3ヶ月以上が経過しましたが、少しお聴き馴染みつつある頃合いでしょうか?今日はアルバムの5曲目「霧の向こう」という曲についてのお話をお書きしたいと思います。 音楽や

『はじまりのとき』セルフライナーノーツVol.4 「楽観主義的人生観」

みなさん、こんにちは! ちょっと更新が滞り、ご無沙汰となってしまいました💦 この間数件のライブなどの準備と、それを終えた後の弛緩とのはざまで、、、まあ、その、要するにサボってしまいました。 さて、本日はアルバム4曲目についてのお話です。 今回のアルバムは13曲中10曲がオリジナル曲なのですが、内3曲のカバー曲の一つがこの「楽観主義的人生観」です。 話がいきなり横道に逸れますが、古い奴だとお思いでしょうがぁ〜私はつい最近まで所謂ガラケー持ちでして、便利すぎるスマホをよしとせ

『はじまりのとき』セルフライナーノーツVol.3 「あなたのギターになりたい」

みなさん、こんにちは! 寒い中にも日差しにどこか春の兆しを感じるこの頃、 いかがお過ごしでしょうか? さて今回はアルバム三曲目、 「あなたのギターになりたい」についてのお話です。 (ダイジェストの1:13〜1:57) この曲はギターについての曲でもあり、どなたにギターを弾いていただくかというのは大切な要素でした。これまでたくさんのギター奏者さんと共演する機会があり、それぞれ素晴らしい個性のある音色を響かせる方ばかり。そんな中で、デビュー当時からずっとお世話になっている“ささ

『はじまりのとき』セルフライナーノーツVol.2 「はじまりのとき」

さてお次は二曲目。アルバムタイトルでもある「はじまりのとき」についてのおはなしです。 普段の暮らしにおいて様々な場面で社会人として担う役割。それに相応しい言動を暗黙のうちに求められ、なかなか自由で無邪気に生きるわけには行かないものだ。だからせめてうたうときや、五線譜という真っ白なキャンパスの前では、何の制約も受けず自由でありたいと思っている。心模様をスケッチするように、どこまでも上機嫌に、どこまでも悲しげに。時にカラフルに、モノクロに。自由であればあるほどよいのだ。 休日

『はじまりのとき』セルフライナーノーツVol.1 「かぞくのじかん」

今回から早速楽曲についてのおはなしに入りたいと思います。 「はじまりのとき」再生のご準備はよろしいでしょうか? (ダイジェストでもイントロ部分をお聴き頂けます) アルバム一曲目を飾るは、LITTLE TEMPOさんのスチールパンのイントロが印象的な「かぞくのじかん」。 歌い出しの歌詞は 決まった予定のないお休みの朝に限って心が浮き立ち、つい早く目が覚めてしまったりするものですが、この曲は人生のご褒美というほど美しく晴れたある日の朝、誘われるように森の中を歩いた出来事を歌っ

『はじまりのとき』セルフライナーノーツVol.0 「はじめましてのごあいさつ」

こんにちは。歌手のアンサリーと申します。 みなさん、寒い日々をいかがお過ごしでしょうか。 先日、2月3日節分の日に(合わせたわけではないのですが)新しいアルバム「はじまりのとき」をリリースいたしました。北北西に向かい無言で恵方巻きに喰らいつく娘たちの姿を見つめながら、リリースの感慨をしみじみ噛み締めておりました。 今回のアルバム、これまでと違うのはオリジナル曲がたくさん収録されていること。コロナ禍は音楽活動を直撃し生の演奏の機会を奪ってしまいました。それまでスケジュール帳