10月のアサガオ 土手の草むらに咲く
先日のこと。もう10月だというのに村はずれの土手で野生化したアサガオの群生を見かけました。
こちらの葉が丸いアサガオは「マルバアサガオ」と呼ばれるヒルガオ科サツマイモ属の植物。アサガオの近縁種で、定番種のアサガオは葉が3つに裂けるのに対して、マルバアサガオの葉は丸っこいハート形をしています。
そう、こちらはこぢんまりさんの記事でおなじみのあの植物なのでありますね。(^^)
マルバアサガオは、夏になると直径8㎝ほどの紫色の花を次々と咲かせるのですが、花期が長くて寒さに強いので、初霜のたよりが聞こえる頃まで咲き続けるようです。北海道で育てておられる方が多いのはこの特性のせいなんですね。(^^;)
もともと熱帯アメリカに分布するマルバアサガオは、荒れ地でもよく育ちますので、アメリカ南部、南アフリカ、オーストラリア、そして熱帯地域全体で侵略的で有害な雑草として指定されています。
日本へは江戸初期に長崎に導入され、東浦塞牽牛花(かんぼちゃあさがお)と呼ばれていたという記録があり、時代が下って戦後の輸入食料に混じって持ち込まれたことで定着したようです。国立環境研究所はアメリカアサガオとともに「植物防疫法規制対象」に指定する外来植物と認定し、福岡県は「要対策外来種」に指定しています。
マルバアサガオの花色は紫色が多いのですが、日本ではアサガオに次いで品種(変異)の種類が多いそうで、この土手に咲くマルバアサガオは定番種のアサガオには見られない条斑点絞の遺伝子を持っている個体ですね。
というわけで、
マルバアサガオは
この土手でこれからも増え続けるんだろうな。
あたり一帯がこの花だらけになる日も近い。(^^;)
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