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畑の虫たち シマサシガメ君登場

 我家の畑ではシマサシガメを時々見かけます。
 シマサシガメは前回のハリカメムシと同じカメムシの仲間ですが、肉食系のカメムシです。
 作物に悪さをする草食系のカメムシと違って、ハムシやアリ、テントウムシなどの小型の甲虫、チョウやガの幼虫に、口吻に仕舞い込まれている口針とよばれる鋭い針を刺して体液を吸います。こちらのシマサシガメ君はナスの葉の上でニジュウヤホシテントウを捕食中です。(^^;)

 シマサシガメは、人間の勝手な都合で分類すればクモやカマキリと同じく「益虫」になるのでしょう。農薬を使っていない我家の畑には、とにかくいろんな虫がやって来ますから、シマサシガメにとってもすごく住みやすい環境に違いありませんね。

10㎝まで寄って撮影。うっかりさわると刺されますので、怖くてこれ以上は無理でした。(^^;)

 ところで、サシガメをうっかりつかんだりして刺激すると、人間でも刺されることがあります。刺されると蜂に刺されたような激しい痛みがあって、かゆみが数週間続くそうです。

 ちなみに中南米には人間を含む哺乳類の血を吸うサシガメがいて、シャーガス病という恐ろしい寄生虫感染症を媒介するようです。
 こちらのサシガメは刺されても痛くないそうで、主に夜間に眠っている人の顔で吸血しながら、クルーズトリパノソーマという病原体を含む糞をその場で排泄します。
 で、眠っている人がうっかり傷口に触れたり、眼や口に触ったりすると、粘膜や傷口などを通して人体に侵入し感染するそうです。あな恐ろしや。

 あ、日本にいるサシガメには刺されても病気にはなりませんぞ。(^^)


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