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櫛田神社@博多

博多っ子から“お櫛田さん”と呼び親しまれ、
福岡の人ならみなさんご存知の博多の総鎮守、櫛田神社です。
博多の祭り”博多山笠”のクライマックスを飾る追い山笠で、「櫛田入り」と言って清道を回って奉納するのがここ櫛田神社です。

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日頃から地域の人たちだけでなく、福岡、博多の商人をはじめとする多くの人たちが参拝に訪れ、日常生活と密着した神社です。

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櫛田神社は、御祭神として、正殿に大幡主命(おおはたぬしのみこと ※櫛田宮)・左殿に天照大御神(あまてらすおおみかみ ※大神宮)・右殿に須佐之男命(すさのおのみこと ※祇園宮)の三神を祀り、拝殿には3つの鈴が並んでいます。以前は3つの社がそれぞれ祀られていたと伝わっています。

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裏参道から
櫛田神社の裏手にある川端商店街からも櫛田神社へ入ることができ、博多の町の観光スポットにもなっています。

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櫛田神社を語るに、博多祇園山笠を語らずにはいられません。
山笠の由来は、
博多祇園山笠の起源は諸説がある中で、博多祇園山笠振興会は一般に広く知られている聖一国師が仁治2(1241)年、疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)をまいたのが始まりという説を取っています。当時は神仏混淆の時代。これが災厄除去の祇園信仰と結びついて山笠神事として発展したということです。(出典:博多祇園山笠公式サイトより)

また豊臣秀吉が、荒廃した博多の街を復興させるため区画整理を行い、その際に区画を「流(ながれ)」と呼んだことから、今の山笠の千代流、土居流、恵比須流などと言った名称につながっているそうです。

写真は、櫛田入りが行われる境内。

追い山笠では、長距離走と短距離走が行われことを知っていますか?
短距離走とは、櫛田入りのことで、境内に入り清道旗を一周する約112mを駆け抜けるスピードを争うのです。
長距離走とは、櫛田神社から、廻り止め(決勝ゴール)の須崎町石村萬盛堂前(町奉行所跡)までの5キロのスピードを競うものです。

写真に見るこの境内を一周約30秒前後で走りきるため、桟敷席で応援する人たちは、とてもスリリングな光景を目にすることができます。

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さてこちらの飾り山は、
本来は山笠が終われば解体されるのですが、観光客のために一年中飾り山が展示されています。

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博多名物にわか煎餅が御朱印帳に!
にわか煎餅をご存知だろうか?
古くから博多の郷土芸能として庶民の間で親しまれている博多仁和加。
この半面をかたどった煎餅のことです。
博多を代表する銘菓として有名なのですが、それをモチーフにした愛らしい御朱印帳が、山笠の御朱印帳とともに櫛田神社では売られています。

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櫛田神社については、まだまだ語りたいのですが、
櫛田神社に行かれたことがない方は、是非一度行かれてください。
そして、福岡ではなく博多を感じてください。


最後に、今年の山笠は残念ながら中止となりました。
本来、疫病退散、無病息災が祇園祭の始まりだと思います。
であるならば、神事自体はその本分を全うして欲しいと、願っています。
多くの観光客や見学者が集まるため難しいでしょうが、神の力でこの事態を終息させてほしいものですね。

御朱印

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御祭神
 ・大幡主命(おおはたぬしのみこと ※櫛田宮)
 ・左殿に天照大御神(あまてらすおおみかみ ※大神宮)
 ・右殿に須佐之男命(すさのおのみこと ※祇園宮)
 三神を祀り

御利益
 商売繁盛 ・ 不老長寿

御由緒

中殿に大幡主大神、左殿に天照皇大神、右殿に素盞嗚大神を祀る。
大幡主大神は天平宝字元(757)年に鎮座し、素盞嗚大神は天慶四(941)年、藤原純友の反乱の鎮圧に当たった小野好古が神助を祈願し山城(京都)祇園社から勧請した。天照皇大神についてはあまりに古くて記録にないそうです。
中世、兵火に遭って度々、荒廃したが、天正十五(1587)年、秀吉公が博多町割(復興)の実施とともに現社殿を建立、寄進した。古来、商売繁盛、不老長寿の”お櫛田さま“として篤い信仰を集めています。


社名: 櫛田神社
住所: 福岡県福岡市博多区上川端町1-41


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#山笠があるけん博多たい

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