見出し画像

日本最古の大社造 神魂神社@松江市

神魂神社(かもすじんじゃ)は、出雲国造(いずものくにのみやつこ)の大祖といわれる天穂日命(あめのほひのみこと)がこの地に降り立ち、出雲の守護神として神社を創建し、その氏族が出雲国造として25代まで奉仕したと伝えられている、由緒正しく神秘的な神社なのです。
何よりも社殿は国宝で、現存する大社造の中で日本最古であるというところも参拝したくなる理由の一つです。
さてさて、どんな神社なのかとても楽しみです。

さて、松江市街地から車で、国道432号線を八雲方面に進みます。
約10分ほど車を走らせて、八雲立つ風土記の丘を目指して行きます。
県道248号へ右折して約800m程で神魂神社の駐車場に到着です。

参道
駐車場からすぐに参道と鳥居が見えます。
桜並木の参道ですが、駐車場からの参拝のため後方に見るだけです。
しかし灯籠と桜の並木の参道は、とても素敵です。
参道の起点に一の鳥居がありました。

表参道と桜並木

鳥居
二の鳥居ですが、とても立派です。
この鳥居を抜けると一気に空気が変わります。
石段の参道を一歩一歩進みたびに、身が清められるような気になります。

鳥居と参道

手水舎?
石段を登ると道が二手に分かれます。
一方が本殿に向かう石段で、もう一方はなだらかな坂道です。
その分けれ目に、手水舎でしょうか?
竹から水が流れ出ていて、つくばいと言うか、ちょうずというか、手水鉢でその水を受けているところがあります。

手水舎?

本殿に向かう石段
とても急な石段が目の前に現れます。
正直この石段を登るのはとても大変そうです。
しかしながら、ここからは凛とした空気が流れているのを感じます。

本殿に向かう石段

女坂
石段を横目に、もう一方の参道には女坂と書かれた回り道がありました。
こちらから参拝させていただき帰りに石段を降りよう思います。

女坂

女坂を進み、折り返すと本殿が見えてきました。

向こう側に本殿が見えます

境内社

境内社

境内社

境内社

日本最古の大社造の御本殿
「出雲国造(いずものくにのみやつこ)」の大祖といわれる「天穂日命(あめのほひのみこと)」がこの地に降り立ち、出雲の守護神として神社を創建。その氏族が出雲国造として25代まで奉仕したと伝えられています。
御本殿は、なんと室町時代の初期1364年に建立されたそうで、日本最古の大社づくりです。出雲大社より古いのです!

御本殿

拝殿
御本殿や拝殿内部の写真撮影は禁止されており、カメラを向けている素振りをすると、社務所の方から「撮影は禁止です!」との声が!!!
ちょっと怖めの声にビビってしまい、拝殿の内部をゆっくりと見学するのも躊躇してしまい・・・よく見ることができませんでした(残念!

拝殿

御本殿
千木は内削ぎ、鰹木は3本です。
主祭神が伊弉冉尊(イザナミノミコト)であるため、当然ですね。
それと出雲地方の鰹木は3本と決まっているそうです。

御本殿

神魂神社は、意宇六社の一社です。
意宇六社とは、熊野大社・八重垣神社・真名井神社・六所神社・揖夜神社そして神魂神社です。

御祭神
  主祭神 伊弉冉尊(イザナミノミコト)
  合祀  伊弉諾尊(イザナギノミコト)

御由緒
当社は出雲国造の大祖天穂日命がこの地に天降られ出雲の守護神として創建、以来天穂日命の子孫が出雲国造として二十五代まで奉仕され、大社移住後も「神火相続式」「古伝新嘗祭」奉仕のため参向されている。
本殿は室町時代初期、正平元年(一三四六年)建立の大社造で、その大きさは三間四方高さ四丈あり出雲大社本殿とは規模を異にするが、床が高く、木太く、特に宇豆柱が壁から著しく張り出していることは大社造の古式に則っているとされ、最古の大社造として昭和二十七年三月国宝に指定されている。
 本殿内は狩野山楽土佐光起の筆と伝えられる壁画九面にて囲まれ、天井は九つの瑞雲が五色に彩られている。(出所:境内案内より)

境内案内

神紋
神紋は、二重亀甲に有の文字です。 
一般的に旧暦10月は神無月ですが、全国の神様が出雲へ集まる出雲地方では神在月と呼ばれていることはご存知だと思います。
「有」の文字ですが、神月である十月のを縦に組み合わせたのが有の文字だそうで、この神紋は出雲に神々が集う神有月を意味してとのこと、
げ!げ!って感じじゃないですか?!
出雲ならではのお話だと思います。

神紋

御朱印

御朱印

神在祭
旧暦10月は、全国の八百万の神々が出雲の国に集まる月で、 神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。 
神魂神社やかつての佐太神社では、諸神の親神にあたる伊弉冉尊(イザナミノミコト)の法事のために参集されると伝えられています。
現在も神在祭を行っているのは、出雲大社・万九千神社・佐太神社・日御碕神社・朝山神社・神原神社・売豆紀神社・神魂神社・多賀神社の9社です。

鉄釜
神魂神社の敷地内には鉄製の釜が祀られています。この鉄釜は、天穂日命が高天原から降臨された際に乗ってこられたと伝えられているそうです。
御釜神事
ちなみに毎年12月13日に行われる御釜神事では、国譲りの交渉役に任命された天穂日命が、高天原(天界)から葦原中国(地上)に天降った際に乗ってきた釜に農作物やお酒を供え、祝詞の奏上や舞が奉納されるそうです。 
いわゆる、収穫の感謝と五穀豊穣を祈願するお祭りです。

二本の大杉のあいだに、石段の参道があります。

境内から石段を望む

石段

木立に囲まれた厳かな参道は、古代出雲の神々の里らしいおごそかな落ち着いたたたずまいがあります。

木立の参道

出雲国は、神秘的なところが多くてワクワクです。
こんなにパワー漲る神社も少なくないと思います。
ここは、とても心穏やかにさせられる神社の一つです。
伊弉冉尊が祀られ、出雲の守護神として創建された神社となれば、めちゃめちゃパワースポットであるのは間違いないですよね。
とは言え、天穂日命が主祭神でないことが凄いと思いませんか?
創建以来天穂日命の子孫が出雲国造として二十五代まで奉仕されこの地を守られたとのこと、天穂日命一族の献身さと出雲の国が持つ重要性を感じさせられます。
さらに神紋と神有月との関係にも驚きでした。
やっぱ〜出雲の国は神の国なんですね!
まだ意宇六社を制覇していないので、時間の限り参拝させていただきたいと思います。
本当に来てよかった!

神社:  神魂神社
住所:  島根県松江市大庭町563
HP:  https://www.kankou-shimane.com/destination/20261


#神魂神社 #日本最古の大社造 #神有月 #神紋 #神在祭 #意宇六社
#備忘録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?