見出し画像

日本三大稲荷の祐徳稲荷神社@佐賀

九州の初詣で人出が一番多いのが太宰府天満宮、そしてその次がここ祐徳稲荷神社だと言われ、ニュースなどでその賑わいを画面越しに目にします。
年間約300万人以上の参拝客があるそうです。
また、最近では外国人の参拝客が増えているそうで、特にタイ人観光客に大人気だとか。
タイの映画のロケ地になったことから、人気に火をつけたそうです。
日本的に言うとタイ人にとっての聖地巡礼ですね(笑

さて、日本三大稲荷に数えられる祐徳稲荷神社ですが、
「日本三大稲荷」とは、伏見稲荷大社(京都)、祐徳稲荷神社(佐賀)、豊川稲荷(愛知県豊川市)と言われたり、伏見稲荷大社、祐徳稲荷神社、笠松稲荷神社(茨城県)と言われたり、さまざまな説があります。
伏見稲荷大社は、稲荷神社の総本宮なので間違く三大稲荷に入りますが、
そのほかにも最上稲荷(岡山県)や竹駒稲荷神社(宮城県)などが日本三大稲荷に名をあげているところがあります。
しかしながら、実は豊川稲荷や最上稲荷は神社ではなく寺院なのです。
ちょっと驚きですが、2寺とも商売繁盛の神様として有名です。
そこで「日本三大稲荷神社」とした場合は、伏見稲荷大社、笠間稲荷神社、祐徳稲荷神社だというそうです。

ともあれ、九州の稲荷神社の中でも代表格の祐徳稲荷神社へ、いざ参拝!

佐賀県の中心部から車を走らせることおよそ1時間。
大きな朱色の灯籠が道の両脇に現れて、祐徳稲荷神社に到着したことを教えてくれます。

画像1

すぐに大きな駐車場がありますが、ここからだと参道の門前商店街をぬけて参拝することになります。
今回は車御祓所の脇にある駐車場まで車を進めました。

目の前に祐徳稲荷神社の全景を見ることができ、ここから錦波川に掛かる神橋を渡って境内へ向かいます。

画像2

神橋を渡ると右手に三の鳥居とその奥に門前町商店街が見えます。
商店街の入り口に一の鳥居があり、商店街の中ほどに石で出来た二の鳥居があります。
門前町商店街は、参拝客でいつも賑わっています。

画像3

足を進めると、いくつかの石の鳥居があり、それらをくぐると手水舎がありました。

手水舎
豪華絢爛な手水舎です。
この手水舎は、全ての柱が内側に少し傾いていて耐震構造建築になっているそうです。

画像26

それにしても豪華な装飾ですね。

画像21

清めたあとは、神池にかかる太鼓橋を渡って楼門へ。

画像4

楼門
またまた豪華絢爛な装飾を施した楼門は見事です。
この楼門は、日光東照宮の陽明門を模して造られたそうです。
楼門内部の2体の随神は有田焼でできているそうで、壁面には柿右衛門の菊、今右衛門の牡丹の大磁板がはめ込まれています。

画像5

楼門を通り過ぎて、広々とした境内へ。

画像6

まるで清水寺の舞台のような造りをした御本殿を望むことができます。

画像7

御神楽殿
朱色の境内の中で、一つだけ質実剛健な造りとした御社があります。
これは神楽殿ですが、高い場所に御本殿があるために、ご高齢者やお身体の不自由な方などは、ここで参拝を済ませる方が多くいらっしゃいます。
ちなみに神楽殿で参拝しても御本殿で参拝したのと同じように御利益はあるそうです。

画像8

御神楽殿で参拝を済ませ、側面にある幾重にも折り重なった階段を登って御本殿に向かいます。

画像9

地上より18メートルのところにある御本殿は、清水寺よりも高い場所にあるそうです。
また、本殿の装飾も見事で、天井には、極彩色の鳳凰が2羽。
天井以外にも鳳凰ときりなどの絵が至るところにあります。
時間があればゆっくりと見て欲しいです。

画像10

また、本殿にハート型の文様がいたるところで見かけます。
これはハート型ではなく、猪目(いのめ)とよばれるもので火除けのおまじないだそうです。

画像27

画像11

本殿から下を見ると、境内から本殿を見上げるよりも、その高さを実感することができます。

画像24

御本殿
削ぎは外削ぎ、鰹木は5本でした。

画像14

側面から見ると、まさに清水寺のようです。

画像17

祐徳稲荷神社裏の石壁山は、祐徳稲荷神社の摂末社が多く点在しています。
  ・石壁神社  萬媛命(祐徳院殿)
  ・命婦社  命婦大神(稲成大神お使いの夫婦の白狐神)
  ・岩本社  岩本大神
  ・岩崎社  岩崎大神
  ・若宮社  文丸命、朝清命

画像23

祐徳稲荷神社のHPに境内MAPがあったので引用させていただきました。
石壁山山頂の奥の院までは、約20分ほどかかったと思います。
案内板に約300mと書いていますが、急な石段と山道なので、中途半端な覚悟では少し厳しいかも知れません。
行かれる際は覚悟して登山を楽しんでください。

画像13

途中には、伏見稲荷大社の千本鳥居ではありませんが、数多くの鳥居が山道を埋め尽くしています。
この風景は、稲荷社ならではだと思います。

画像20

今回は、奥の院へ向かう途中で参拝を断念しました。(笑

画像15

画像16

無事に境内まで降りてくることができました。

画像25

絵馬(厄落とし絵馬)
絵馬に住所と氏名を記入したら、絵馬から「厄」の文字を外して箱に落として入れる、文字通り「厄」を落として「厄落とし」という遊び心満載の神事だそうです。

画像12


御祭神
 倉稲魂大神(ウガノミタマノオオカミ)
 大宮売大神(オオミヤノメノオオカミ)
 猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)

この三神は、一般に稲荷大神と呼称され、衣食住を司り生活全般の守護神として尊崇されています。


御由緒
貞享4年(1687年)肥前鹿島藩主鍋島直朝公の夫人花山院萬子媛が、朝廷の勅願所であった稲荷大神の御分霊を勧請された稲荷神社で、衣食住の守護神として国民の間に篤く信仰されております。
日本三大稲荷の一つに数えられ商売繁昌、家運繁栄、大漁満足、交通安全等種々の祈願が絶えず、参拝者は年間300万人に達しています。御本殿、御神楽殿、樓門等総漆塗極彩色の宏壮華麗な偉容は、鎮西日光と称され、観光ルートの上にも一異彩を放っています。

出所:祐徳稲荷神社HPより

画像18

御朱印

画像19


冒頭にも書きましたが、祐徳稲荷神社は、最近ではアジア圏、特にタイの方には大人気の場所らしいです。
タイの映画やTVドラマのロケ地として使われたことがきっかけで、多くの方が聖地巡礼されに来られるそうで、ニュース番組でそのことを取材をされているのを見た覚えがあります。

最近、祐徳稲荷神社では参拝者のために本殿までのエレベーターが設置されました。
ご高齢の方の中には、せっかく祐徳稲荷神社に来たのだから本殿で参拝したいとの意見が多くあり、設置されたとのことです。
利用料はかかりますが、やはり本殿からの眺めは最高で、多くの方が利用しているそうです。
また、利用者には1日何回でも利用ができるそうで、さらにパワーストーンつきのおみくじが頂けるそうです。
ちょっと利用するのも良いかも!

鎮西日光とも称される祐徳稲荷神社は、金運、恋愛成就などのパワースポットと言われています。
一度は参拝されてみてはどうでしょうか。


神社 : 祐徳稲荷神社
住所 : 佐賀県鹿島市古枝乙1855
HP : https://www.yutokusan.jp/


#祐徳稲荷神社 #日本三大稲荷神社 #鎮西日光 #清水寺みたい #備忘録


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?