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山城国一ノ宮 賀茂御祖神社(下鴨神社)@京都

賀茂神社の下社である賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)。
鴨川流域にお社があるため、「下鴨さん」「下鴨神社」と呼ばれています。
で、なぜ上賀茂神社は「賀茂」で、下鴨神社は「鴨」なのか不思議に思っていましたが、上賀茂神社は賀茂氏の氏神を祀る神社だから「賀茂」を使っているそうです。
では、なぜ賀茂御祖神社なのかというと、賀茂別雷命 (かもわけいかずちのみこと) の母玉依姫命 (たまよりひめのみこと) と外祖父賀茂建角身命 (かもたけつのみのみこと) を東西に主祭神としてお祀りしているため、賀茂の御祖の神社ということだそうです。
でもでも、鴨川も賀茂川や加茂川といろんな表記の仕方があります。
Googlemapでは、上賀茂神社から下鴨神社までは賀茂川と表記され、高野川と合流した辺りから鴨川に変わります。
??????わかんないことが一杯です!

さてさて、
京阪電車出町柳の駅より高野川を渡り右手に、一の鳥居が見えてきます。
鳥居の左手に、旧三井家下鴨別邸を横目にして進みます。

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見えてきたのが、糺の森(ただすのもり)です。
賀茂川と高野川が合流する三角州にある下鴨神社境内に広がる森。

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糺ノ森(ただすのもり)
ここは紀元前3世紀ごろの原生林と同じ植生が今に伝えられ、貴重な都市の森林として国の史跡であるだけでなく、古代の歴史的建造物を数多く残し、ユネスコの『世界文化遺産』にも登録される文化の森です。

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古代の息吹と森林浴に満たされながら、糺の森の参道を歩き進めると、鳥居が見えてきます。

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鳥居をくぐるとすぐ左手に、さざれ石があります。
霧島神宮にもありましたが、さざれ石を見るとついついあの曲を口ずさんでしまうのは日本人だからでしょうか?(笑

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そん反対側には、手水社があります。

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朱色の楼門が参拝者を待ち受けています。

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葵祭の季節になると、楼門に提灯が飾られます。

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楼門をくぐると、目の前に舞殿が。

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ここも祭の季節になると多くの提灯で埋め尽くされています。

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さらに奥に進むと、中門があります。

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奥に拝殿があり、そのさきに御本殿の東殿と西殿があります。

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一般的な神社の拝殿とは違い、拝殿らしからぬ所からお詣りします。

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言社(ことしゃ)
拝殿の前には「言社」といって、七つのお社に干支(十二支)が祀られていて、自分の干支のお社をお参りするようになっています。
私は、兎年なのでココでお参りしました。

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さて、一度中門を出て左手に進むと、御手洗川と御手洗池、そして井上社(御手洗社)があります。

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井上社(御手洗社)

ここは下鴨神社の末社にあたり、お祓いの社と言われています。
ご祭神、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)。
社名は、社が井戸の上に建てられていることに由来して井上社です。
土用丑の日に行なわれる足つけ神事(御手洗祭)、立秋前夜の「矢取り神事(夏越神事)」が行なわれます。
御手洗池の南庭では、5月の葵祭りに先だって斎王代が禊をするところであります。
また、御手洗池に湧き出る水泡を象ったものが「みたらし団子」で、発祥の地と伝えられています。

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無病息災・健脚祈願の足形祈祷木など「みたらし祭」でしかお目にかかれないお守りやお札などが多数あります

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足形祈祷木を御神水に浮かべて祈願します。

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御祭神
 ・賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと) 西殿
 ・玉依媛命(たまよりひめのみこと) 東殿

御由緒
 太古、この地を占有していた賀茂氏が創祀したわが国最古の神社の一つである。祭神として、賀茂建角身命と玉依姫命を祀る。玉依姫命は賀茂氏の祖神賀茂建角身命の子で、瀬見の小川(賀茂川)の川上から流れてきた丹塗(にぬ)りの矢によって身ごもり、別雷神を生んだという。賀茂御祖神を呼ぶのはこのためである。

 平安遷都(七九四)後は王城の守護神としてあがめられ、賀茂斎院、行幸式日、参篭御幸、関白賀茂詣、式年遷宮等の制度も設けられ、中世には山城国一ノ宮と呼ばれて、崇敬をあつめた。
 境内糺の森は、約十二万平方メートル(約三万六千坪)で古代山城北部が森林地帯であった頃の植生と同じ生態が保たれている貴重な森林であり、国の史跡に指定されている。社殿は、文久三年(一八六三)再建の国宝の本殿二棟と重要文化財の殿舎五十三棟などがあり、平成六年(一九九四)世界文化遺産に登録された。
 毎年五月十五日、都大路に王朝絵巻を繰広げる葵祭は有名である。行列が当神社に到着すると「社頭の儀」がおこなわれる。また、流鏑馬、御蔭祭など数々の伝統行事が行われている。
※下鴨神社 駒札より

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御朱印

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みたらし団子
御手洗池に湧き出る水泡を象ったものが「みたらし団子」で、下鴨神社が発祥の地と伝えられています。
その昔、後醍醐天皇が下鴨の御手洗川で水をすくったところ、泡がひとつ浮き、やや間をおいて四つの泡が浮き上った。
その泡にちなんで指頭大の団子を竹串の先にひとつ、やや間をおいて四つつづけて団子をさしたのが御手洗団子の起源だそうです。

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下鴨神社の参道沿いに、加茂みたらし茶屋があります。
ぜひ、下鴨神社に参拝の折には食されてみてください。


糺ノ森の中に、河合神社と言う神社があります。
下鴨神社の摂社にあたりますが、女性守護としての信仰を集めるお社である。ご祭神には神武天皇の母、玉依姫命をお祀りし、玉依姫命は玉の様に美しい事から美麗の神としての信仰も深い。河合神社ではこの美麗の祈願絵馬として鏡絵馬の授与を行っている。

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下鴨神社は、たくさんの見所がある神社です。
古代より残る糺ノ森は、とても神聖な森であり素敵な参道です。
上賀茂神社が男性的な神社であるとすれば、下鴨神社は母性的な神社です。
山城国の一ノ宮でもある両神社、京都に行った際には是非参拝してみてください。


神社: 賀茂御祖神社(下鴨神社)
住所: 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
HP: https://www.shimogamo-jinja.or.jp/


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