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淡島さまとおなで石の淡島神社@門司

安産・子授け・万病平癒の淡島神社
北九州市を横断する北九州都市高速道路4号上り線を大里ICから春日IC・門司IC方面に向かう途中に見えてくる神社が、この淡島神社です。

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淡島さま
さて、この神社では数多くの土人形が飾られています。
地元の門司ケ関人形だそうです。
その中に、淡島さまのお人形があります。

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そもそも淡島さまとは、
和歌山市加太町にある加太淡島神社 (淡島明神) を中心とする、主として婦人病に効験あるとされる信仰です。
この神は住吉神の女房神といわれ、女子が人形をつくって奉献する風習がありました。
ことに女性の幸福を御守りくださる高い御神徳を仰ぎ、お陰をいただくとされることから広まったそうです。
紀国加太の淡島神社では3月3日に奉納された雛人形を海に流す 「雛流し」の行事がある。また関東の農村では、3月3日に女房たちが淡島講や三日月講を催す例もみられます。
元禄年間 (1688~1704) に淡島願人が淡島様の縁起を唱えて諸国を巡歴したため、婦人病に霊験あらたかな神として民間、特に花柳界の女性に広く信仰されるようになったそうです。


おなで石
この神社でもう一つ珍しいものがこれです。
淡島神社に古くから伝わるもので、
「この石で悪いところをなでると、たちまち良くなる。また、安産・子宝を願いお腹をなでると、元気な子を授かる。」等の信仰です。
全国的にも珍しく、この石は貸出もできるがお願いが叶った場合は適当な大きさの石を探し倍にして神社に返すことになっているそうです。
残念ながら最近は貸出した石がなかなか戻らず、神社の中にあるおなで石の数も減ってきているとお聞きしました。

おなで石 淡島神社

このように女性に特化した神社は珍しく、この日も多くの女性が神社を参拝していました。
また境内には、女性が好みそうな可愛いお守りなどが多くありました。
なんだか男性の自分が長居してはいけないような雰囲気です。(笑


拝殿

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絵馬

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いつも都市高速から見ていた神社でしたが、訪れることの無かった神社。
しかし、参拝してこんなにユニークな神社だとは知りませんでした。
女性の特化しただけでなく、可愛いキャラクターの淡島さまの土人形。
御利益の有るおなで石。
境内には、針供養塔などもあり、昔は裁縫学校の生徒や近所の主婦で針供養が盛大に行われていたとのこと。
日頃から八百万の神々を大切にしていたことがわかります。

女性の方は、是非一度ご参拝してみてください。


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御祭神
 少名比古那神(すくなひこなのかみ)


御由緒
人皇第七十九代 六条天皇の御代(西暦1165 年~1168年)紀国加太の淡嶋神社を勧請したと 伝えられています。
御祭神の少名比古那神(すくなひこなのかみ)は神産巣日神(かみむすびのかみ)の御子で手俣(たなまた)からお生まれになったという小さな神さまですが、神代の昔、大穴牟遅科神(おおあなむちのかみ)すなわち大国主神(おおくにぬしのかみ)と共に心を一にし力を戮(あわ)せて此の日本の国土を御経営(おつくり)になり、人々だけで無く、鳥や蓄(けもの)に至るまで諸病を治す薬方をお定めになると共に裁縫の道を広められた、いわゆる医薬・裁縫の親神さまと称えられる御神徳の高いお神さまであらせられます。
一説によると「天照大御神(あまてらすおおみかみ)の女(むすめ)で、住吉大神(すみよしのおおかみ)の后(きさき)になられた『あはしまさま』が婦人病を患ったため海に流されてしまう。お嘆きになったあはしまさまは、『この悲しみから世の女性を救いたい』と仰せになり『紀州加太』に祀られた。」とあります。

旧社地が昭和三十三年開通の北 九州道路にかかり、現在地に遷座いたしました。旧社 地には樹齢約八百年と推定される大槭(昭和三十二年八月五日県天然記念物指定)が存在し、古い歴史を物語っていました。


御朱印

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ポスター

A0_淡島神社_verCS5




神社: 淡島神社
住所: 福岡県北九州市門司区奥田4-9-5
HP: https://awashimajinjya.com/


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