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荘八幡神社@小倉南

今回は、小倉南区の貫地区にある神社です。
あまり知られていませんが、この周辺には多くの神社があります。
個人的見解ですが、豊前海沿岸には八幡様が多いように感じます。
これは宇佐神宮との関係があるのではないかと考えます。

また、荘八幡にある鈴石や朽網地区にある帝踏石(たいとうせき)のような大きな石が周辺に点在しています。
これらは数万年前、阿蘇山が噴火をしたときに巨石が飛んできたものではないかと言われていています。
そんな逸話が残る荘八幡神社を訪ねてみました。

北九州都市高速道路・長野インターを降り、国道10号線を北九州空港方面に車を走らせて、貫川を渡ってすぐに右へ曲がり、貫川沿いの細い道を少しばかり走ると、一の鳥居が現れます。

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車を進めていくと、境内へ。

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立派な社殿があり、
本殿の千木は外削ぎ、鰹木は5本。
ここの主祭神は譽田別尊(ホンダワケノミコト)をお祀りしている。
なるへそ.....

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拝殿前に、大きな石があります。
その石が見事に二つに割れているのです。
なんと不老長寿の御利益のある「鈴石」だそうです。

鈴石
貞観元年(859年)、京都の石清水八幡宮へ宇佐八幡宮の分霊を御勧請の際、御神輿を一夜中興したとされる鈴石(すずいわ)です。
この鈴石には、命の神、健康の神として不老長寿の御神徳を持つ石長比売命が宿られているとされ、また陽石(男石)、陰石(女石)とで一体となっていることから、古くより”縁結び”を始めとして、夫婦円満、安産、家内安全、商売繁昌、願望成就といった御利益があるとされてきました。

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前段で述べましたが、小倉南区の方では、このような大きな石が各所にあります。一説によると、阿蘇の山が大噴火を起こした際に、ここまで噴石が飛んできたとのことです。
それにしても、立派な石がかくも見事に真っ二つに割れていて、とても御利益がありそうなので、ついつい触って拝んでしまいました。


御祭神
 ・譽田別尊(ホンダワケノミコト) ・・・応神天皇
 ・息長帯媛命(オキナガタラシヒメノミコト)・・・神功皇后
 ・宗像大社の三女神
   ・多紀理毘賣命(タギリヒメノミコト)
   ・市寸嶋比賣命(イチキシマヒメノミコト)
   ・多岐都比賣命(タギツヒメノミコト)

御由緒
平安時代初期、第56代清和天皇の御代、貞観元年(859)豊前国の宇佐八幡宮の御分霊を京都山城国の男山に御勧請の時(後の石清水八幡宮の興り)、貫の此処鈴石と呼ばれる大石の上に御神輿ご一夜中輿せられた。その後、第57代陽成天皇の御代、元慶7年(883)2月、貫の領主石川左近将監直木が社殿を造営し自ら神主となり天下泰平・五穀豊穣の祈念を奉仕された。これにより貫の鎮守の神と崇められ、住民の産土神・氏神として尊崇を受けることとなった。
創祀の頃は、御神輿中輿の鈴石にちなんで鈴石八幡神社と称せられたがやがて正八幡神社と改名せられ、更に荘八幡神社と改称され現在に至る。
※出典:荘八幡神社より

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御座橋(おんざばし)
貫川に架かる御座橋には、鈴岩(すずいわ)さまが描かれています。

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社務所にいくと、鈴石さまの守り鈴が売られていました。
無骨だけど、ちょっと可愛くて、とてもいい感じです。

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拝殿の天井には、見事な天井画が描かれていました。
窓越しに覗き見しましたが、とても素敵でした。

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昔から有る立派な神社だと感じました。
このような鎮守様のある町はいいですね。
日々の生活を見守ってくださる神様。
感謝です!
日本の国は八百万の神の国。
そんな日本で私は良かったと思います。


神社: 荘八幡神社
住所: 福岡県北九州市小倉南区中貫本町3−1

#荘八幡 #鈴石 #不老長寿 #備忘録

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