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クイズ経験者が考える「大・東方問答杯」の攻略法

 皆様、「大・東方問答杯」をご存知でしょうか。本日7月19日、大・東方project展の企画として開催されているオフラインの東方ジャンル限定早押しクイズ企画です。僕は今日知りました。東方Projectオンリーのオンラインクイズ大会「東方問答杯」主催のうみぶどう氏によるもので、それだけで問題、問読み共にクオリティが保証されているという安心感があります。

 しかし、なんといっても目玉はZUN氏のサイン入りグッズでしょう。なんと先着100名の優秀賞獲得者の中から抽選で1名にプレゼントされるそうです。100分の1、たまにあるXのプレゼント企画よりもよっぽど希望を持てる確率だと言えます。また、「どんな方法を使っても手に入れたい」という方もいらっしゃると思います。そこで、早押しクイズ経験者である私が攻略法を考えようと思います。

 まず、企画のルールを確認しましょう。

画像の通りですが、クイズ的にちょっとカッコつけていうなら「3◯0休のエンドレスチャンス 限定問題数10問」といったところでしょうか。優秀賞を得るためには、10問のうち何としても3問正解しなければなりません。

 このルールの最大のミソは「誤答罰が無いに等しい」点です。つまり、正答率が3分の1のクイズをすれば理論上は勝ち抜けることができます。どういうことか、説明します。

 例えば「プリズムリバー三姉妹と言えば、ルナサ、メルランとあと1人は誰でしょう」という問題が出たとします。安全策を取るなら「メルラン」あたりで押すのが妥当でしょう。しかし、ここは「三姉妹と言」くらいで押そうと思います。もちろん、ここで押しても答えは分かりません。しかし、「プリズムリバー三姉妹の誰かを答えればいいんだな」くらいは分かります。そうすると、3分の1の運ゲーになります*1。このようなことを最大10回繰り返すと、期待値的に3問は正解できるというわけです。例に出したような明確な3択問題でなくとも、5文字目くらいで押してみればなんだかんだ考えられる答えは3パターンくらいだったりしますし、問題によっては答えを確定させることもできます*2。

 この戦術の強みとして、早押し勝負で負けることがないということが挙げられます。5文字目で押せる参加者、ほとんどいないと断言できます。もしいた場合、確実にクイズ経験者だと考えられるので相手にせずにとっとと抜けてもらいましょう。また、自分が誤答した後に他の人に正解されることはルール上不利になりません。考えなければならないのは「今何問目で、自分があと何問正解しなければならないか」ということだけです。

 問題の難易度が上がってくるとかえって不利になる可能性がある戦術ですが、そんなに難しい問題は出ないと踏んでいます。主催(?)のうみぶどう氏のクイズ歴、流石に伊達ではないと思います。難易度調整もお手のものでしょう。オンライン大会の「東方問答杯」は難化傾向に感じますが、アレは「東方が好きなクイズプレイヤー」のためのものだと思います。それに対して今回の企画は「完全クイズ初心者の東方ファン」向けのものです。下はゆっくり実況、上は決死結界くらいの単語が答えになる程度の問題群になると読んでいます。

 この戦術の最大の問題点として、あまりにもモラルがないという点が挙げられます。所謂「バカ押し」と呼ばれるもので、マナー違反に相当します*3。エンドレスチャンスなのでまだマシですが、運営や他の参加者から白い目で見られると思いますし、Xで晒されたりお気持ち表明をされる可能性もあります。最悪、運営からなにかしらの措置が為される可能性があるので、覚悟が必要でしょう。

 また、勝ち抜けて優秀賞を獲得したとしても、結局ZUN氏のサインを手に入れるためには100分の1を引き当てなければならないという点も問題です。冒頭で希望があるとかなんとか言っていますが、ソシャゲの単発ガチャで最高レアリティを当てるくらいの確率しかありません。それに、ここ2,3年の秋例大祭や新作発表がない春例大祭では、ZUN氏のサイン会が行われていることがあります。1%に縋るくらいなら、イベントに早めにならんで確実にゲットしたほうが現実的だと思います。

 以上、「大・東方問答杯」の攻略法でした。参加される方は楽しくクイズをしてもらえればと思います。早押しクイズって、楽しいので。

 余談ですが、これを機にクイズに興味を持つ東方ファンが増えてくれれば、オフラインの東方ジャンル限定早押しクイズ大会も開かれるかもしれないと考えています。オンラインクイズも楽しいですが、やはりオフラインの場で、実機を使って行うクイズが一番楽しいので、いつかはやってみたいものですね。

p.s.ボタンは精密機械です。強く押したり、連打をしないようにお願いします。


*1 厳密には1/3の運ゲーではないと考えられます。なぜなら、基本的に羅列する順番には法則性があり、その最後にくるものを答えればよいからです。僕が即興で作ったプリズムリバーの問題ですが、三姉妹の年長順に並べており、答えるのは三女のリリカとなっています。早押しクイズでは回答側に気持ちよく答えてもらうためにメチャクチャな順番で並べることは少ないです。「三姉妹と言」で押した場合、考えられる答えの可能性はリリカ6割、ルナサ3割、メルラン1割くらいかなと思います。

*2 「5文字目で押しても案外わかる」←実は結構ガチです。

*3 早押しクイズの大会で、これがマナー違反となることは少ないと思います。何故なら、基本的に誤答に相応のリスクを背負わせるルール設計がなされており、「リスクを取ってでも他の人よりも早く押して確実に回答権を得る」という戦略となるからです。ただ、今回のような初心者向けの企画では誤答に対するペナルティが極端に小さいことがあります。そのような場で、恣意的に"荒らす"行為は良くないのかなと思います。


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