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鏡のマジョリティアはセンスがある?ない?これまだ答え出てませんよね。

シャドウバースで知名度のある人がこのゲームについての感想を書いていました。
最初に落としてその後に褒めて最後にまた落とすという書き方でマジョリティア信者を嫌な気持ちにして終わらせる文章でした。おそらく不満を書かずにはいられなかったんだと思います。自分も感想noteに不満をたくさん書いたので気持ちは分かります。
褒めているところも貶しているところも特に的外れな箇所が見当たらないため余計にモヤモヤしますね。

ただ、2000年代のニコニコ動画的な何かのギャグセンスと書いていましたがそこは違うと思います。ギャグが受け入れがたいというのは分かりますが…
まずは時代についてですが、「詳細キボンヌ」とか「(゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!」とか今見るともっときついのが2000年代です。電車男のログとか今見たらすごいですよ。初代のふたりはプリキュアが始まったころです。
実際は2010年代後半から現在にかけてのネタが多いです。一々言及しないので引っかかりを感じたら各自で検索して納得してください。

次に2000年代のニコニコ動画についてです。ちょうどこの前ハッカーにやられたニコニコ動画が過去の人気動画を公開していましたが皆さんは見ましたか?YouTubeの無断転載動画とかガビガビの画質のアニメ違法転載動画とかスレのまとめ動画とか釣り動画とかがたくさん出てきて自分が過去を美化していたことを痛感しましたね。昔は良かったとか大嘘。
初期は2ちゃんねるの文化がそのまま出てきている印象でした。アイドルマスター・東方・初音ミクの御三家が~とか話し出したらキリが無いのでやめます。
当時、「ニコ厨」と呼ばれる今で言う「キッズ」がニコニコ動画には多くて良くも悪くも活気がありました。
とりあえず「wwwwwwwwwwwwww」とか語尾にwを付けていればニコ厨のセンスのギャグですが、鏡のマジョリティアには全く登場しません。

鏡のマジョリティアに出てくる表現はほとんどがどこかで見た表現であり、純粋な作者オリジナルのギャグはありません。チータあたりはオリジナルと言ってもいいか?チータに文句言ってる人いる?
オマージュってやつですね。太臓もて王サーガとかアニメの銀魂とか見てたら何となく分かるんじゃないですか?「これ○○じゃん!」って知ってる人はニヤッとできるネタの詰め合わせって感じです。
呪術廻戦のうずまきとかオマージュはパクりと紙一重なのでそこは慎重に行きたいですよね。リスペクトがあればオマージュと言う人もいますが、個人的にはリスペクト元の許可が取れていなければそれは成り立たないと思います。同人活動については見逃してもらっている立場なのでここでは触れません。表に出ないようにしましょう。

オマージュについて今一番わかりやすいのが下のポストで呪術廻戦27巻は表紙がボボボーボ・ボーボボ1巻表紙のオマージュ。第239話から第243話までのサブタイトルはアニメボボボーボ・ボーボボの後期OPテーマのバカサバイバーオマージュ。さらにポストしているのがバカサバイバー作詞・作曲でウルフルズボーカルのトータス松本という色んな要素が重なりハジケリストにとってはかなり嬉しいものとなっています。
しかし、これらの文脈を一切知らない呪術廻戦読者が見ると239話から243話までのサブタイトルは他と比べて浮いてて変だし、全然呪術に関係ないアーティストが感想をポストしてるだけになってしまいます。見ても感情は動かないでしょう。最悪の場合、「有名人だからって漫画の一部の無断アップロードをしてもいいのか」「ウルフルズが呪術に擦り寄るな」のような言いがかりも付けられかねません。
前提知識があるのとないのとで受け取り方が全然違ったものになる可能性をここで書きました。

モッキーの配信の視聴者の描写や「○ックスしないと出られない部屋」などを作者オリジナルのネタだと考えた場合、コンプラアウトで気持ち悪いセンスのない表現と取られても仕方がありません。
女性VTuberのコメント欄を見たりTwitterをしたりした経験があればギャグではなくリアルな描写やあるあるネタとして見ることができます。

時事ネタやミームは流行った当時の状況を知っていないと寒い表現や意味不明な表現になるというのは少し古いアニメや漫画を見ればよく分かると思います。有名どころだとアニメなら「らき☆すた」、漫画なら「さよなら絶望先生」あたりがおすすめです。

作者のXのアカウントがVTuber視聴用アカウントであることから明らかなように作者はそっち方向のネット文化にどっぷりです。そのため事前にネットスラングを知っているか知らないかで受け取り方が変わり、鏡のマジョリティアは人を選ぶ作品となってしまいます。

多様性の時代になり各々が好きなものばかり見るようになった現代ではネットをよく見ていると言っても嗜好によって見ているものや知っているものがかなり違います。
Yeeを10年前に知っていた人もいれば今年になって知った人もいますし、まだ知らない人もいます。
ミルクボーイを今でもテレビで週に何回も見る関西人もいれば、M-1優勝後テレビに出ず消えたと思っている関東のネット民もいます。

とりあえず、受け手がセンスのないギャグと思っているところはギャグとして笑わせようとしていないし、受け手がセンスのない下ネタと思っているところは下ネタとして欲情させようとか笑わせようとはしていません。
知らないノリやスラングがきついのは分かりますが、ただのリアリティが感じられるあるあるネタです。

また、ここで受け手がギャグや下ネタと感じる部分はこのゲームの本質的なところではありません。
「嫌いな俳優が出てるからこのドラマは駄作!」「嫌いな声優が出てるからこのアニメは駄作!」「濡れ場があるからこの映画は見るに値しない性的欲求を満たすためだけのAV!」のような本質が見えていない感想同然でもったいないです。

前提知識の有無で評価が分かれてしまうのは少し残念ですが、ゲームの評価に関しては人それぞれでいいんじゃないでしょうか。














個人的な意見

耐性の無い人が感じる気持ち悪い部分はリアリティを出すのに一役買っているので自分は良いと思います。
タイガ(人間)がワジョリティアをおびき寄せるためにモッキーと約束して○ックス企画をやることになっていたので、文字通り釣り配信として「○ックスしないと出られない部屋」をするのは正当性があるし、カードゲームのデッキ交換についてもこのネタじゃないと成立しなかったのでこれに関しても自分はうまいと思います。
モッキーのお姉ちゃんを探すために作ったチャンネルなのでどんなことでもやるでしょう。賛否両論の仮面ライダー俳優にお見舞いのお願いをする人みたいに必死にやれることは何でもやる精神だと思います。
スラングやあるあるネタにセンスなんてそもそも存在しないというのが自分の意見です。

前提知識持ってたから何なんだよっていうのは自分でも思います。
要らないだろこんな知識!俺も気持ち悪いゲームだったって言う側になりてぇよ!

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